華やかなりしバブル真っ盛り…輝かしいあの時代を駆け抜けた名車たちを手にいれる、ラストチャンスは今かも…というワケで、新ジャンル・クルマ情報誌「輸入車道楽 SHA LUCK」の記事から注目ネタをピックアップしてお届けする「ギリギリ・ボーダー名車」たちの世界。驚愕のコンディションを保っているクラシックミニをば、ご紹介いたしましょう。

1995年式 ローバー ミニクーパー 1.3i/181万4000円

平均年間走行距離は約750km! 「宝物」のような1台です。

懐かしのシールドビームまま、のヘッドランプに、純正の12インチアルミホイール、きっちり整備の行き届いたパワートレーン系など…まずは「完全オリジナル」状態で生き残っていてくれたことに拍手を贈りたいところです。しかも車齢20年を過ぎたところで、走行距離はわずか1万5000km。普通に乗り回されていた個体の、ほぼ10分の1程度しか走っていないなんて…前オーナーがものスゴ〜く大切にしていたことが、痛烈に伝わってくるこのコンディション。まさに奇跡的です。

新車当時は、社外品のハロゲンライトに交換するのが流行したそう。今や逆に、ノーマルのままで残っている方が希少かつ魅力的だというのだから、不思議な話です。

基本的なメンテナンスを含めてきちんと「健康管理 」しておけば、10万km以上 オーバーホールなし でもOKなのだそう。なにしろ走行1万5000kmですから、まだまだこれからがオイシイのです。

クラシックミニが誕生したのは、60年近く前。80年代にはすでに立派に旧車の仲間入りを果たしていたワケですが、当時は草レースやカスタムのベース車としても、重宝されていました。BMW発の「ニューミニ」に切り替わってからはさすがに輸入車中古マーケットの第一線から退きましたが、質のいい中古車の注目度は未だに高いままです。

現代のクルマほど電子化されていないし、シンプルなメカだからこそ普段からしっかり整備・維持管理をしていれば長持ち、長生きできるんですね…まさに、人間と一緒です。

1995年式ということで、長いミニの歴史の中で考えれば、比較的「最新」の仕様。三眼式メーターなど、インターフェイスは意外にスポーティです。英国車らしい上質感も、ほのかに感じられますね。

この「奇跡の1台」は、ミニクーパー専門店「カーセールス アオキ」からのご紹介。プライスタッグはさすがに180万円を超えていますが、代表の青木正巳氏曰く「昔は40〜50万円もあればいいクルマが買えたけれど、今はちゃんとしたものは100万円から。仕上げると200〜300万円になることも」。それなりに良いコンディションのものがそれなりのお値段になってしまうのも、しかたありません。

この「アオキ」が、老若男女を問わない幅広い顧客に愛されている理由は、そういう「ちゃんとしたもの」が手に入るからこそ。玉石混交が氾濫するネット情報とはまったく違う、芯の通った知識と豊富な経験値が信頼されているからにほかなりません。取材時には120万円代後半の「40th記念」の最終限定車も発見。タマのバリエーションも、ひと味違う印象です。

しかも、クルマの購入からメンテもチューンもカスタマイズも、すべてお任せ。「ワンストップ」なら、クラシックミニの未知なる世界にハマっても、きっと安心です。

カーセールスアオキ 青木正巳代表。メカニック出身だけに、クラシックミニ・ライフのことなら、すべてお任せ。
■ CAR SALES AOKI http://www.cs-aoki.com