この連載は東本昌平氏の描き上げたイラストと共に日本の名車を紹介します。艶やかな美女たちと名車たちの響演をご堪能ください。@東本昌平・モーターマガジン社
(東本昌平さんの描く女性とバイクがセクシーで魅了され、RIDEを紹介する連載をしています。分からないことだらけで知識は付け焼き刃ですが、どうか温かい目で見守ってくださればと思います。追伸:時々バイクの声が聞こえてくるため、バイクの声を代弁していることがあります。

最軽量・最コンパクトがモットーな、究極の操る喜びを感じさせてくれるのは誰?と言われれば…思い浮かぶ姿はただひとつ。

HONDA「CBR900RR」(1992)

初代・SC28。ペットネームはFireBlade。

大パワーを利したツアラー的なマシンが主流だった80年代後半のリッターモデルに、大きな変革をもたらしたCBR900RR。エンジン、車体ともに徹底的なコンパクト化が進められ、185kgという600cc並みの乾燥重量を実現。絶対速度こそライバルに及ばないものの、軽快なハンドリングとアクセルを開けやすいエンジン特性によって、ワインディングでの俊敏性はリッタークラスのマシンとは思えないレベル。瞬く間に世界中のスーパースポーツファンを虜にしていった。(©モーターマガジン社 / 東本昌平 RIDE 99)

モアパワーの時代に掲げる「究極の操る喜び」

当時としては珍妙な、軽さを最優先に設計し作り上げられました。
大きな馬力を誇るバイクを作ることが重宝されたモアパワーの時代に「最軽量・最コンパクト」の、いわゆる普通のスポーツバイクを作ることは珍しかったことでしょう。その点においてもSC28はSSコンセプト(軽量andハイパワーandスポーツ)を作ったと言えます。

デビュー当時はあまり売れなかったSC28ですが、軽いハンドリングに世界中から絶賛され今の地位を築き上げていきました。

2006年10月号

薄桃色のビキニと黒いレザーのパンツ姿の彼女。CBR900RRの白いボディにかかる風のような、あるいは引っ掻き傷のような傷跡と疾走感にグッと惹かれます。(彩@ロレンス編集部)