無人の7シリーズのハンドルが回る!

BMW7シリーズに搭載された「リモート・コントロール・パーキング」は、ドライバーが駐車スペースの前方中央にクルマを停めて外に出た後、車外からBMWディスプレイキーを操作することで、狭いスペースへの駐車が簡単にできるというものである。

また駐車が完了した後のエンジン停止もBMW ディスプレイキーで操作が可能である。 そして再び動かす時も、BMW ディスプレイキーを使ってエンジンを始動させ、遠隔操作で駐車スペースからクルマを自動的にまっすぐバックさせることができるのだ。

なおこの「リモート・コントロール・パーキング」システムは、駐車スペースに対し、進入角度が約10°以下の場合にのみ、が駐車スペースに真っ直ぐにクルマが入るようにハンドルを回しクルマの角度を変えることができるが、後退時はハンドルを回さないので真っ直ぐバックしかできない。

日本の駐車事情ではそれほど使える装備ではないが……

これを見て、自分の家の車庫の前にこんなに広いスペースはない、7シリーズはギリギリ駐められたけど左右のクルマが乗り降りできないでしょ、とは誰もが思うことだろう。実際、日本の駐車場環境ではこの「リモート・コントロール・パーキング」システム(オプションで7万4000円)はあまり使えない。

しかし、この「リモート・コントロール・パーキング」システムは、BMWの、近い将来に実現するであろう自動運転社会に向けた取り組みの一環で、「リモート・パーキングは、BMW Group が2000年より開発を進めている高度自動運転技術を応用しているため、このシステムが車線と前方車両を検知して、車線中央の走行を維持するようハンドルの自動操舵を行うステアリング&レーン・コントロール・アシストに続く、将来の自動運転技術応用の第二弾となる」とBMWも言っている。

(文:千葉知充)

自動運転への第一歩。

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