ニュージーランド出身のリアルロードレーシングライダー、B.アンスティが、ゼロエミッション(無公害)車両で競われるTTゼロで優勝しました。
無限の3年連続1-2はならず・・・。
CFRPモノコックフレームを採用する「神電 伍」に乗るのは、アンスティとジョン・マクギネス。前々年と前年は、マクギネス-アンスティの順に1-2フィニッシュを達成しました。しかしアンスティのチームメイトで最大のライバルのマクギネスは、なんらかのトラブルでリスタートを強いられて後退。アンスティは悠々クルージングで自身初のTTゼロ優勝を達成しました。
2位はヴィクトリーRRに乗るウィリアム・ダンロップ。アンスティの優勝記録、平均時速118.416マイル(約190.57km/h)に対し、W.ダンロップは平均時速115.844マイル(約186.43km/h)と、その差は大きいものでした。3位はノッティンガム大学の車両に乗るダレイ・マシソン。そして4位にマクギネスでした。
1周のレースでも1勝は1勝!
昨年度のTTゼロの後、わずか1周で競われるTTゼロをTT勝利数に加算するのはおかしくないか? という疑念が、TTファンの間で論争になりました。まぁいろんな考え方はあるかもしれませんが、TTのどのクラスでも定められたルールのなかで、全エントラントが全精力を傾けて参加しているワケですから、それはどのクラスで勝っても1勝は1勝・・・だと思います。
この結果アンスティはTT通算11勝となり、スティーブ・ヒスロップとフィリップ・マッカーレンの記録に並ぶことになりました。ホンダRC213V-SでのTT参戦で、今大会の決勝レース前の話題を独占したアンスティですが、この勝利をはずみにしてさらなる活躍を期待したいです。