1985年から2007年までの伝説的企画、特集を一冊に凝縮。この連載では、モーターマガジン社全面協力の元、同社出版誌である【名車の記憶】ホンダスポーツクロニクルより、ホンダの名車の歴史を振り返り、紹介をしていきます!(あぁこ@ロレンス編集部)
インテグラTYPE-R(DC2型/4ドアハードトップ・DB8型) は、ホンダから発売されるタイプRとしては、「NSXタイプR」に次いで2番目となります。しかし、この当時一度は乗ってみたい “憧れのタイプR” は誰でも買えるお値段ではなかったのです…。ところが、軽量な車重とパワーを純正で持ち合わせる基本性能が高いクルマがなんと200万円代前半で買えると言うじゃないですか?! 世間はざわつきます♥︎ 今回の『オールタイプRの詳解』は、1995年8月から登場した96スペックのインテグラTYPE-Rをご紹介します!
手作業によるポート研磨で、エンジンはノーマルに比べ 20%のパワーアップ!
1.8ℓのVTEC、B18C型エンジンはレーシングさせただけでハイチューンを感じさせた。何しろ手作 業によるポート研磨、ピストンやカムシャフトにまで手が加わったエンジンは、ノーマル比の20psパワーアップを実現していたのだから。自然吸気エンジンで10%以上のパワーアップを図るのは並大抵ではない。ベースがリッター当たり100psとなれば尚更だ。このエンジン、ともかく回すほどに楽しい。とくに5000rpm以上は快感だった。このエンジンの楽しさを演出していたのがホイールも含め40 kgもの軽量化を実現したエアロボディ、固められたサスペンション、ローギアード化を図った5速MT、そしてヘリカルLSDだった。これらによってワインディングロードは楽しいの一言だった。