2008 SUZUKI GSV-R:優勝経験あるカピロッシを起用
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
07年モデルXRG0の正常進化版としてデビューした08年型XRG1。ホプキンスに替わってカピロッシが加入したが、そのカピロッシもシーズン中盤に負傷し、バーミューレンともども3位1回ずつという結果に終わってしまう。
大幅にアップグレードされた三菱製のECUの搭載、そして2007年モデルよりも燃費が向上した2008年式GSV-Rエンジンを搭載したニューモデルは、より高いエンジンのパフォーマンスと使いやすさを実現する事に成功したはずだったが、ライダーのシーズン中の負傷なども有り、悔しい結果となったシーズンだった。
2009 SUZUKI GSV-R:ワンメイクタイヤのマッチングに不運
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
09年からブリヂストンのワンメイクとなったモトGPで、これまで使用していたGSV-R専用タイヤが使用できず、ワンメイクタイヤにマッチングさせられなかった09年型XRG2。5年ぶりに両ライダーとも表彰台に乗ることなく終えたシーズン。
08年までずっと同じブリヂストンではあるものの、GSV-Rのマシン特性に合った専用タイヤを履いていた為、タイヤに合わせたマシン作りを意識していなかったSUZUKIは、タイヤのワンメイク統一というレギュレーション変更に適応できず、苦戦する事になる。前後の重量バランスの変更や、エンジンの出力性能と耐久性の向上、トランクションコントロールなどの制御系変更など、よりデリケートなコントロールが可能になった。しかし、その性格は弱冠神経質で、ナーバスな操作が必要なマシンとなってしまった。