エンジンはアプリリア製。そのポテンシャルはホンダRC213V-S以上?
SBK(世界スーパーバイク選手権)やMotoGPなどでも実績あるアプリリア製V4エンジンを搭載する2016年型のノートンSG5は、MotoGPレベルに近い電子制御システムのアップデートを受け戦闘力を高めている・・・とレースチーム監督のジョニー・キューザックは語ります。
木曜日のD.ジョンソンの記録は平均時速128.323マイル(約206.5km/h)というもの。これは昨年度ノートンSG4に乗ったキャメロン・ドナルドの記録(平均時速124.681マイル)を大幅に更新するもので、昨年のスーパースポーツクラスでガイ・マーチンがトライアンフに乗り記録した、英国車TTコース最速ラップ(平均時速126.823マイル)を凌駕するものでした。
ホンダRC213V-Sがスーパーバイククラスに合致するか・・・について取り沙汰されていることは先日お伝えしましたが、その時にRCVを持ち込んだチームのオーナー、クライブ・パジェットは、RCVがダメならノートンはどうなんだい? と反論の引き合いに出しました。確かに、スーパーバイク練習走行の成績でRCVより上位に入るSG5は、スーパーバイクに適合するのか・・・とパジェットが言いたくなるのも無理はありませんね。
日欧のライバルマシンにどこまで食い下がるか? 注目しましょう!
ライダーのジョンソンは、レースコンディションでも平均時速130マイルを狙えると思う・・・とコメントを残しています。2009年に、マイケル・ダンロップに託したロータリーエンジン搭載モデル、NRV588でマン島TTへの参戦を開始したノートンですが、その後はしばらく中断。2012年にSG1で参戦を再開し毎年TTへ挑戦していますが、今のところ目立った成績は残せずにいます。
なお金曜日のスーパーバイク練習走行では、平均時速128.533マイルまでわずかながら記録を更新し、8番手につけているジョンソンとSG5が、決勝でトップ10フィニッシュすることができるか、注目したいです!