1985年から2007年までの伝説的企画、特集を一冊に凝縮。この連載では、モーターマガジン社全面協力の元、同社出版誌である【名車の記憶】ホンダスポーツクロニクルより、ホンダの名車の歴史を振り返り、紹介をしていきます!(あぁこ@ロレンス編集部)

「リーズナブルなプライスで高性能を提供」 すべくホンダが送り出してきたスポーツモデル。今回はNSXタイプR登場から3年後に、生まれ変わったインテグラタイプRについて紹介されています。 とてつもないスペックの専用エンジン『B18C』 が搭載された、当時、かっこよくて速くて低燃費のスポーツカーを探している方にはもってこいな名車でした。またまた出てきました、厳しい訓練を課す場として知られている北海道鷹栖テストコースで鍛えられたインテグラタイプRはどう生まれ変わったのでしょうか。

今までの インテグラ とはまったくの別物に生まれ変わった‼︎

まず、ボディがまったくシェイクしない。今までだったらステアリングを切るたびに荷重をドスンと受けて、ゲート回りから細やかな振動がでていたのに、まったくそれがない。まるでロールケージやボディ補強を受けたガッチガチのレース仕様のよう。ハッチゲートの存在をまったく意識させないのだ。しかも、リア回りの補強はパフォーマンスロッドをクロスメンバーやリアフレーム後端に追加したことに加え、ホイールハウスからルーフレール回り、サスの取り付け部などいたるところの肉厚をアップしたにもかかわらず、重さを意識させない。これはフロントも同様でボンネット回りに補強を入れているにもかかわらず、ハンドリングに悪影響を及ぼしていないのだ。

それどころか、ステアリングを切れば軽量モデルのようなシャープに反応し、旋回が始まってからもアウトに流されることもなく、グイグイとインに入っていってくれる。荷重をガツンと受けてからの踏ん張り強さもさることながら、ステアフィールが終始安定している上に正確なのが見事。ボディ補強の効果がはっきりと表れている。

正に ホンダ・スピリッツ を感じさせれる究極のモデル

そのシャープなハンドリングをさらにサポートしてくれるのが、リッター111psをマークしたB18Cユニットだ。5800rpmを越すと今までの倍以上はっきりとしたハイトーンとともにクォーンと一気にレッドゾーンをめざす。そして、その回転数は8400rpmまでOK。実にピストンスピード24.4m/secはF1以上の臨界点領域なのである。それだけにスロットルをスパッと抜いた時のレスポンスは抜群で、一気に回転を落としノーズをグーッとインに向けていく。NSX-Rとは素材が違うとはいえ、その志は極めて高く“R”のエンブレムに恥じない。(HA1995年11月26日号掲載 抜粋)

インテグラ タイプR 誕生の小話。

最初は「まぁ10馬力くらい上がればいいか?」って感じで気軽にはじめたものが、やっぱり根が好きモノぞろいだからどんどんエスカレートしちゃう。やれ、バルブは細軸の方が吸気効率がいいとか、クランクはやっぱり軽量化したスペシャルが欲しいとか、挙げ句のはてにはご存知のように「最後の5馬力はポート研磨で稼ぐ」なんてヤツまで出てきちゃって…結局ほとんどレーシングエンジンみたいな造りになっちゃった。(HA1996年3月26日号掲載)

レーシングエンジンみたいな造りになっちゃった ❤︎ …と語っているこちらのお方は、元Hondaのスポーツカー開発に携わった上原 繁さん。 (ミスタータイプRさん) なんと、あのNSXを誕生させ、ハイスペックなスポーツグレードであるインテグラタイプRの企画開発に、S2000のLPL(開発責任者)も務めるなど、実はエライお方です♪(´ε` )