シーズンなかばのサマーブレイク前に、次々と来年度以降のMotoGP各チームのライダー契約状況が発表されていますね。その端緒となったのは、現王者のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が2017年度からドゥカティへ移籍することを発表してからですが、ホンダとヤマハの2大ファクトリーのシート4つのうち久々にそのひとつが空いたことで、4強の勢力図がどう変わるかが焦点となり、話題が盛り上がっております。

ホンダ残留か、それとも新天地・・・?

「来年のシートが決まって、スッキリした気分だよ・・・」と語るダニ・ペドロサ選手(※コメントは想像でテキトーに書いたものです)。

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ロレンソがヤマハを離脱し、だれがすでに来季以降の契約を済ませているバレンティーノ・ロッシのチームメイトになるのか・・・は今年の早すぎるストーブリーグの話題の中心でした。

しかし昨日(5/16)、ホンダが公式に来季以降のペドロサの残留を発表しました。しかも、その契約は2018年までという長期延長。2001年に125ccクラス(当時)でデビュー以来、ずっとホンダライダーであり続けたペドロサですが、2018年まではその身分が保証されたわけです。

ペドロサの51勝は、ホンダのレジェンドであるミック・ドゥーハンの記録(54勝)に迫るもの。これからの2年と約半分の期間で、この数字を更新することができるでしょうか?

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この選択が吉と出るか? 来年以降を期待しましょう(鬼が笑いますが)。

今シーズンは序盤こそマルク・マルケスが逆回転クランクのRC213Vで活躍しましたが、ヨーロッパラウンドに入ってからはホンダ勢はファクトリーもサテライトも不調という感じです。シーズン中のエンジンのアップデートができない今のMotoGPレギュレーションでは、車体や電子制御などの改良でリカバリーをしないといけないので、ホンダ勢は苦しい戦いが続きそう・・・と予想するファンが多いですね。

最近ペドロサは、ドゥカティやスズキのファクトリーの後塵を排するレースが多いですが、今年はグッと我慢の子で乗り切り、来季のホンダの仕上がりに賭ける心境なのかも? 公式リリースの優等生コメントからはその本心すべてを知ることはできませんが、契約を終えてこれからレースに集中できるのはペドロサにとって大きなプラス材料でしょう。

ともあれ、今週末のイタリアGPで、スッキリした気分のペドロサがどのような走りを披露するのか、楽しみです!