つい先ほど、SBK=世界スーパーバイク選手権のマレーシア・セパン・レース1が終了しました。金曜日初日は、フリープラクティスでロレンソ・サルバドーリ(アプリリア)が首位になるなど、今まで下位にいたライダーたちが活躍して話題になりましたが、やはり決勝になると、力を出したのは年間ランキング上位勢でした。

スーパーポールはトム・サイクス(カワサキ)がゲット!

予選のスーパーポールは、スーパーポールに強いT.サイクスが獲得。続いてヤマハファクトリーのアレックス・ローズ、ランキング首位のジョナサン・レイ(カワサキ)は3位でした。4位にはニッキー・ヘイデン(ホンダ)が踏みとどまり、チャズ・デイビス(ドゥカティ)が5位。初日首位発進のL.サルバドーリは、7位まで後退しました。

そして迎えたレース1、スーパーポールを獲得しても、チームメイトのレイに逆転勝利をかっさらわれる・・・という展開が今年は多いですが、今回のサイクスは速かったです! 最終的にはレイに5秒以上の差をつけての圧勝ぶり! 3位にはデイビスが入り、やはり今年の3強がレースを支配する展開がここセパンでも繰り広げられました。

TISSOTのアワードであるスーパーポールランキングで、首位を走るT.サイクス(カワサキ)。今回はその勢いを決勝レースでも維持しました!

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4位はBMWのジョルディ・トーレスが健闘。5位はヤマハのローズ。シルバン・ギュントーリの欠場でひとりヤマハファクトリーの看板を背負うローズですが、やはりレースペースでは3強に対抗できる速さを得ることができていません。6位はダビデ・ジュリアーノ(ドゥカティ)。7、8位はホンダのマイケル・ファン・デル・マーク、そしてヘイデンの順。サルバドーリは残念ながらリタイアでした。

王者レイに下克上するか? レース2のサイクスの戦いぶりに注目しましょう!

T.サイクス(カワサキ)とレース後にハンドタッチするC.デイビス(ドゥカティ)。王者レイに対抗するこのふたりの頑張りが、今年のシーズンの面白さを左右するでしょう。

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レース前、レイが2017、2018年のカワサキとの契約を延長することが発表されましたが、この報を聞いてサイクスはどう思ったのか、非常に興味深いです。今でこそカワサキファクトリーはSBK最強チームの名を得ていますが、ZX-10Rが戦闘力不足で下位にあえいでいた2010年から、サイクスはチームのために貢献してきた選手です。

チーム内ではレイの存在が圧倒的に強い今、サイクスの心境はいかに? ともあれ、今年度のマレーシアの週末はサイクスのためにあった・・・と記録されるように、日曜日のレース2でも彼が活躍できるのか注目したいです。