1985年から2007年までの伝説的企画、特集を一冊に凝縮。この連載では、モーターマガジン社全面協力の元、同社出版誌である【名車の記憶】ホンダスポーツクロニクルより、ホンダの名車の歴史を振り返り、紹介をしていきます!(あぁこ@ロレンス編集部)

今回の テンロク・テンハチスポーツの詳解 から、“デュエット・クルーザー”というキャッチフレーズ 『CR-Xバラードスポーツ』 とホンダのパイロットモデルでもあった 『インテグラ』 の紹介です‼︎CR-Xは当初二人のバラードスポーツの印象を与えていましたが、当時その勢いよく走り去る姿に惚れてしまった方も多いはず。全車DOHCエンジンというホンダの魂を感じことができるインテグラは、スペシャリティー的な要素を持ち合わせたファミリーカーであり、ホンダのパイロットモデルを貫いてくれました ❤︎

CR-Xバラードスポーツ ・AS型(1983年7月〜)

アルファロメオのジュニアZを彷彿させるコンパクトなクーペボディはセミリトラクタブルヘッドライトを備えていた。1マイルは我慢できるという申し訳程度のリアシートを備えた2+2で、軽自動車並に短いホイールベースによるクイックなハンドリングが特徴だった。

1.3&1.5ℓでスタートしたが、1年後に1.6ℓのZC型DOHCを搭載。ロングストークゆえのトルクフルさと高回転の気持ち良さを合わせ持っていたため大人気となる。

クイントインテグラ ・AV型/DA1型(1985年9月〜)インテグラ DA6型(1989年4月〜) インテグラ DC2型(1993年5月〜)

リトラクタブルヘッドライトを備えた2代目クイントインテグラルは、CR-Xとプレリュードの間を埋めるクーペとしてデビュー。当初からZC型の1.6ℓDOHCを搭載してスポーツ性をアピール。

ホイールベースこそ長く設定されていたがサスペンションはワンダーシビックの流れを汲んでいた。さらにロングホイールベースの5ドア、そしてセダンまで加え、シビックとアコードの間までカバーするようになる。単にインテグラと名乗るようになった3代目はVTECを採用した1.6ℓのB16A型を初搭載。リッター当たり100psという高性能はホンダDOHCの面目躍如たるものがあった。先代同様にショートホイールベースの3ドアクーペ、ロングホイールベースの4ドアハードトップを用意。サスペンションは90年代のホンダをイメージするダブルウィッシュボーンにスイッチする。

4代目インテグラは先代の成功を受けて。3ドアクーペとちょっと遅れての4ドアハードトップという構成だった。エンジンはVTECを採用した1.8ℓのB18Cへスケールアップされたものの、丸型4灯式へヘッドランプが不評を買い、マイナーチェンジで一般的な短形に戻される。これを機にハイチューン版のタイプRを追加し、スポーツイメージの復権に成功。その後、廉価バージョンなどを追加し、国産車としては異例な8年間に及び生産が継続された。文◎河原良雄 写真◎モーターマガジン社より