もっともっとS1000RR!!!
登場とともに旋風を巻き起こしたBMW S1000RR。性能、扱いやすさ、値段と他のマシンと明確に違いを見せつけ、販売も世界で好調です。そのS1000RRの秘めた部分をさらに掘り下げようとBMW Motorrad Franceが企画して生まれたのが今回紹介する車両です。
BMW Motorrad Franceが車両を託したのはSylvainさんとFlorentさん兄弟が運営するショップ「PRAËM」。2人ともまだ20代と若いのですがレース家系に生まれ1970-80年代のレース車両に詳しい兄弟です。今回の車両は1980年代の耐久レースマシンをイメージして制作したようです。
走るためのカスタム
このマシンが高い評価を受けているのはその性能にもあります。
ホイールはカーボン製で5キロの減量に貢献、カーボンセラミックブレーキディスクなども使用しストックから20キロもの減量をしています。エキパイもアクラポビッチ製、ワンオフマフラーとの組み合わせです。
スイングアームやサスペンション周りは電子制御を生かすためにストック。十分なパワーを持ったエンジンにも手は加わっていません。
レースに出る前提
すでにポールリカールでサーキット走行を終え、慣らしの1000kmが終わればレースに出れるそうなのですが、どうやら本気らしいです。
“We are trying to connect racing and customizing,”“Creating a race bike is a form of customizing—in the old days, a lot of race bikes were prototypes based on road bikes.
“Customizing is the same: you have a vision, and you make it happen to see how it works.”
”私たちはカスタムとレースシーンを繋げようと思っています”
”レース車両の制作はカスタムの一種です。昔のレース車両はロードバイクを元に作られていました。カスタムも同じだと思うのです。目的があってそれを達成するために行動し試す”
この車両は現在BMW Motorrad Franceが保管している様で、展示予定はあるようですが走行はまだ未定の様です。タイミングをみてサーキットで走らせて欲しいですね。
因みに「PRAËM」まで車両を持って行けば同じ車両は制作可能とのこと。ただし登録に関しての規制はフランスには対応している様ですが、他の国にも対応するのかは分からないとのこと。