峠の走り屋たちの憩いのカフェ ロマンのマスターを中心として、基本 1話完結でエンスーたちを描く、車好き(特に旧車好き)必見のマニアックなカー漫画。
©西風先生・リイド社

バイクだとここでも紹介している、えのあきら先生の『ジャジャ』が旧車好き・エンスーたちの濃ゆいマニアックな作品の代表かと思いますが、今回の西風先生のはクルマ。

いじるのも好きなんでしょうが、基本的には、旧車を旧車として飾りたいとか愛でたいというのではなく、とにかく走らせたいっという気質の持ち主たちと、60-80年代くらいのスポーツカーたちを中心に描いています。

中心人物であるマスターの愛車は、初代スカイラインGT-Rだし、カフェに集まる仲間たちもクルマもコブラだったりケータハム セブン、アルファロメオだったりと、とにかく古くて可愛くてカッコイイ名車ばかりです。そんな名車たちを、登場人物たちは楽しげに走らせ、停めては熱い視線を浴びせ、そしてまた走らせるのです。

Sハチ(HONDA S800)を買う青年に、アナログなスポーツカーの楽しさを教えるマスター

昔の彼女とマスター。彼女の祖父が遺産として彼女に残したのは、なんとディーノ246GTだった。

ちなみに、このロマンのマスターはGT-R(ハコスカ)をこよなく愛し、乗りこなしているのですが、このディーノに乗った時だけは、GT-Rが色褪せてしまい、ディーノに心を奪われてしまいます。
この描写が非常にリアルで、作者も同じくディーノに魅了された経験があるのではないかな、と思いましたよ。

あなたにもそんな経験ありますか?

友達のでもいいし、試乗車とかでもいいですけど、自分の愛車(バイクでもクルマでも)が色褪せちゃうほど、他の車両に心を奪われたことってありますか?
(もしくは、恋人を忘れそうになる程目を奪われた異性の話でもいいですよ)