大排気量のビッグバイク、というイメージが世界的に強いハーレーですが、実は意外なモデルも過去にリリースしているのです。
60〜70年代にはまるでホンダのモンキーを思わせるミニバイク(ショートスター)や2サイクルのオフロードマシン、125ccのスポーツバイクなども生産していました。

1960年代にはイタリアのアエロナウティカ・マッキ社と共同で2サイクルスポーツなどをリリース。レースシーンでも活躍しました。/©モーターマガジン社

また変り種としてはスノーモービルや、果てはゴルフカートなどもありますが、面白いのは『トッパー』と名付けられたスクーター。
60年代のスクーターブームに乗り、アメリカ市場を席巻していたべスパやランブレッタに対抗するため開発されたモデルです。
しかしあまりシェアを広げることはできず、わずか5年間製造されたのみで歴史に幕を閉じたのでした。

ハーレーダビッドソンの名を冠するモノでもかなりレアなスノーモビル。完全な形で現存する車両はアメリカ本国でもごくわずかです。/©モーターマガジン社

5年間でわずか5000台程度しか生産されなかったトッパー・スクーター。排気量165ccのエンジンを搭載し、当時の価格は400ドル強でした。完全な形で今に残るモノは少ないようです。/©モーターマガジン社

トッパー自体も相当レアですが、オプションのサイドカーモデルは珍品中の珍品!写真は2005年にラスベガスのオークションに出品されたもの。/©モーターマガジン社