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愛を知り、闇の家業から足を洗った伝説の殺し屋ジョン・ウィック。だが、彼の妻は早逝したことで絶望の淵に立たされていた。彼の最後の希望は、先だった妻からの最後の贈り物である子犬と古い愛車だけ。しかし、昔の仲間であったマフィアのボスの息子に、愛犬を殺され車を奪われた時、ジョン・ウィックは再び闇の世界に戻るのだった。
蘇ったガン・フームービー
キアヌ・リーブスの久々の本格アクション大作。用いられているのはガン・フーと呼ばれる、近距離での銃撃と格闘術を織り交ぜたスタントだ。ガン・フーとはもちろんカンフーを語源にしているが、2002年に公開されたクリスチャン・ベール主演のB級SFアクション映画『リベリオン』で有名になったものだ。
『リベリオン』自体が『マトリクス』にインスパイアされたと思われる作品で、物語も設定も荒唐無稽だったが、そのアクションの華麗さは衝撃的なほどでカルト的なファンを作った。そのスタントの正統な後継者として、再びガン・フーをスクリーンに蘇らせたのがキアヌ・リーブスであることは、なかなかに感慨深いものがある。
しかも、『リベリオン』に比べるとリアリティが増しており、その迫力は ガン・フーが実戦的であると観客に思わせる十分な説得力がある。