ロレンス読者様の多くはご存知であろう東本昌平先生の漫画作品「 キリン 」。その第四部「WONDER NET WONDER」編の主人公である"キリン"こと琴吹凛の愛車は、750SS。(ちなみに、第三部までに登場するキリンと今作の主人公は無関係。)

キリンとマッハ。©東本先生/モーターマガジン社

その主人公がマッハに乗る理由を、『RIDE28』で東本先生がお話しされているので、ご紹介。

キリンの主人公がマッハに乗る理由

ーなぜマッハという車両になったのでしょうか?

今の時代、工業製品はよくできていて当たり前です。だからこそ人間も機械も、できの悪いのが良いな、というところがスタート地点です。
いままでのキリンに搭乗した車両というのは80年代以降に作られたバイクだから比較的に出来が良いわけです。それからもう一歩時代が古く、まだ各メーカーそれぞれが、思い切り個性を出せていたバイクが良いな、と。
そして2ストが生産されなくなったというのもあって、マッハにしようという結論に至りました。

ー500SSという選択肢はなかったのですか?

劇中のマッハの乗りにくさは500SSをイメージして描いています。750SSにしたのは私の好みの問題ですね。…での今の時代、バイクに興味のない人が道路でマッハを見たら、びっくりしますよね。
煙は出るは音はうるさい。新車で完調でも故障車ですよ。
昔は、トラックでもバスでも黒煙を吐きながら走っていたわけですが、それが普通でした。40年経つと変わるものです。
それから道路も信号が多くなっちゃったから、マッハが有利なステージも少なくなっちゃいましたね。だから今どきのマッハの楽しみ方というのはひとりで走って、うまく回転が合わすことによって産み出される加速を味わうのが醍醐味だと思います。
他のバイクと競争しようとすると、実際問題危ないと思います。

ーそれでは最後に、これからマッハを買おうと思っている人に一言…

カッコよく乗ってネ!
これはマッハに限らずそのバイクでもそうなんですが、誰もが上手く乗れないバイクを上手く走らせたら格好良いわけです。特にマッハは一筋縄ではいかない。750SSは足回りさえ変えればなんとかなりますが、500SSはもっと大変だと思います。
…でも普通にYシャツ着て通勤していた人もいるわけですから、なんとかなるでしょう!

©東本先生/モーターマガジン社

『キリン』のマッハは実存する

『キリン』のマッハは実存する車両である。東本先生が750SSのカスタムイメージを膨らませ、それを具現化させたのは、 ブルドッカータゴス
「東本さんのイメージからどれだけ現実的なカスタムに仕上げるかが私たちの作業になりました。また、さまざまなパーツメーカーさんから部品提供していただき仕上がった部分も多くあります」と代表の田子さんは語ってくれた。

■トップブリッジ≫アルミ削り出し(ケイファクトリー提供品)■ハンドル≫ハリケーン スワロー
■フロントフォーク≫ZZ-R1 100D流用(φ43mm)
■フロントフェンダー≫カーボンフェンダー(A-TECH提供品)
■ブレーキ≫PMC S1タイプローター(φ330mm)■フロントキャリパー≫Brembo 4Pラジアルマウントキャリパー ■サポート≫ACTIVE(ZZR1 100用)
■ホイール≫PMC メッキアルミリム F:120/70ZR17・R:180/55ZR17
■リアサス≫ナイトロン特注品
■リアローター≫PMC φ250mm ■リアキャリパー≫AP:2Pキャリパー
■マフラー≫ルーニー ■サイレンサー≫チタンサイレンサー特注品(ケイファクトリー提供品)
■スイングアーム≫ケイファクトリー特注品