世界最速! と言えるバイクはいくらでもありますが、この ZZ-R1100 はある意味別格、と言える一台ではないでしょうか。

2016年時点で最強と言える、KawasakiのH2やZX-10R、YAMAHAのR1などは、電子制御によってその凄まじいパワーをコントロールしているとはいえ、普通の人には相当に難易度が高いバイクだと思うんですね。

SUZUKIのハヤブサにも通じることですけど、乗りやすくい、扱いやすい、という特性を持つのが、このZZ-R。ノーマルの状態だと、時速270Kmくらいまでしか出ないらしいですが(メーターはフルスケールで320キロまで)、フルチューンすれば300km/hの声を聞くことができるのがZZ-R。

サーキットで腕に自信がある人がのれば、そりゃあH2やR1には勝てっこないですが、たいていのライダーなら、ZZ-Rでなら、いまどきの最新ロードスポーツと同じペースで走れるんじゃないでしょうか。だって、H2やR1のシビアさに比べれば、穏やかで乗りやすいから、安心して開けられるってものです。

とはいえ、ZZ-R1100が現役だった90年代後半は、ほぼ唯一GT-Rやポルシェといった高性能な四輪とタメをはれるバイクだったわけで、多くのライダーが いまのH2に対する憧れと同じくらいの強い想いを、ZZ-Rに抱いたことでしょう。

『キリン』©東本昌平先生・少年画報社

なのに、その割にGPZ900Rやカタナなど、今でも多くのバイク乗りが憧憬を抱く伝説のバイクたちに比べると、その人気があまり高まっていない、というのが、トーマス、ちょっと不満なんです。

だって『キリン』のモヒ(©東本昌平先生)だって乗ったほどの名車ですよ〜。

みなさん、ZZ-R1100、どう思います??