第66回は、1970年代車の好みが多様化し始めたこの時期ユーザーの好みにあわせた自動車選びに対する トヨタの回答の一つ、 カローラよりも若々しくスポーティーなイメージ を前面に出した「トヨタスプリンター」と「トヨタスプリンターSL」をご紹介します !!スポーツ志向の人々を充分に満足させるものとして、さらに購買層を拡大するものとなりました。(あぁこ@ロレンス編集部)

トヨタスプリンター(1970年)

従来カローラ・スプリンターと称していたファストバック・クーペは、パワーアップとともにカローラの名が消えた。エンジンはカローラ・セダンと同じ68HPだが、空気抵抗が少ないため最高速度は5km向上して150km/hとなった。メカニズムはセダンと同じだが内装はスポーツ風。ただし回転計はつかない。変速機は4段フロアが標準で、4段コラムおよび自動もつく。デラックスとスタンダードがある。

トヨタスプリンターSL(1970年)

カローラ・シリーズの最高車種。ファストバッック・クーペのボディに、カローラSLの77HPエンジンを積み、マキシマムは160km/hに及ぶ。スプリンターDXよりもさらに装備が充実し、木目模様3本スポークの衝撃吸収ハンドル、コンソールボックス、砲弾形フェンダーミラーなどをそなえ、前輪にはディスクブレーキがつく。変速機は4段フロアシフトのみ、ラジアルタイヤはオプショナル。