第64回はトヨタが、大衆を意識して初めて開発した "真の大衆車" トヨタ自動車が、クラウン コロナに続いて発売したのがパブリカでした。クルマの名前は当時一般から公募されパブリックカー(大衆車)に由来して 「パブリカ」 と名付けられたそうですよ。なんだか名前も見た目も可愛いです❤︎(あぁこ@ロレンス編集部)

トヨタパブリカ800/1000スタンダード(1970年)

昨年3月に初のフルチェンジを受けたパブリカには、旧型の空冷水平対向2気筒790cc40HPを積んだ800とカローラ1100のエンジンをデチューンした水冷直4OHV993c.c.58HPを積む1000とがあるが、主力車種は1000の方である。800はパワートレインも旧型と同じでマキシマムは120Km/hと変わらないが、カローラのメカニズムを流用した新しい1000は、140Km/hに向上してる。(原文のまま)

トヨタパブリカ800/1000デラックス(1970年)

スタンダードにくらべて多少重量がふえたが、性能、諸元は変わらない。旧型のウィッシュボーンとトーションバーによる前輪の独立懸架は、ストラットとコイルにあらためられ、乗心地が向上した。車内スペースもひとまわり広くなって、乗車定員も5人にふえた。ボディは2ドアのみで、三角窓が廃止されている。同じデラックスでも1000は800にくらべて装備が一段と充実している。

トヨタパブリカ1200SL(1970年)

モデルチェンジにともなって新しく生まれた車種で、カローラSL用のOHV1166c.c.77HPの高性能エンジンを積み、マキシマム160Km/h、SS400m17.4秒というスポーティ・モデル。ボディやメカニズムはデラックスと同じだが、メーターはタコメーターつきの丸形、フロントシートはバケットタイプのリクライニングである。なお各モデルとも窓側にはカーブドグラスを採用している。