RIDE58に掲載されている読み切りコラム「ライダー体型 大系」では、カラダのメンテナンスについて、カイロプラクティック治療を行うライズエレメント院長の本江真一郎さんが教えてくれています。本江さん自身もライダーだそうですよ!

車種による主な痛みの場所と対処法

ネイキッド

©モーターマガジン社

風圧を真っ向から受ける姿勢であり、首と背中に痛みの出現率が高い傾向がうかがえる。また風に負けじとニーグリップを積極的に行うせいか、股関節、膝の痛みとリンクした腰痛も多く見られる。対策としては、疾走前の充分な深呼吸と共に股関節、首まわりの入念なストレッチを行おう。

オフロード

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林道、市街地問わず、外傷(転倒による骨折、挫傷等)歴は断トツで、スキー、スノーボーダーと共通の、転倒によるアクシデントの後遺症(むち打ち、ヘルニア、神経痛症状)などが多く見られる。応急処置ができる装備の携帯と、万が一の際には速やかなアイシングを心がけて欲しい。

アメリカン

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腰痛頻度は全車種の中で最も低かったが、肩甲骨周囲の背中の痛みを訴える人が多い。これは両手を前方に突き出した乗車姿勢からくる特徴と思われる。また、ジェットヘルメット着用の場合、喉、気管支、胃腸のトラブルを抱えた方も多く見られる。対策としては、ゼボネ全体を意識したストレッチを行うこと。

スーパースポーツ

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前傾姿勢を強いられるため、多岐に渡る症状が見られる。腰痛頻度も最も高く、首と腰が相互に崩れている問題が多く見られ、副訴として頭痛、眼精疲労なども見られる。SS系で長距離を疾走る際は疾走前・中・後と、常に全身をくまなくストレッチすることを心がけて欲しい。

ロングツーリングの勧め

では、バイクに乗ることはネガティブな行為なのでしょうか?本江さんは、こうおっしゃっています。

「私はネガティブな行為だとは思わない。バイクに乗り続けることが脳、神経生理的にも有効で、脳機能アップの一助になるという信ぴょう性の高い論文もすでに著されている。
また、「バイクに乗り続ける」というRIDEがそう感じより掲げている誇りを保つ事も容易ではない時代でもあるが、「ストレス社会」と言われる現代だからこそ、「バイクに長く乗り続ける」ことをお勧めしたい。ストレスという言葉の語源はラテン語で「狭い」「きつい」から発している。
そして人はストレスを押し返した時に成長する(心も体も)。呼吸を整えて、自分の意思で目的地を定め、春の陽気の中、1000km程度のロングツーリングに出かけてみてほしい。朝から晩まで疾走ることで、心、体、精神は鍛えられ、言葉では表せない高揚感がみなぎるのを感じられるはずだ。」

長く乗り続けるには、カラダのメンテナンスも必須ですね。自身では解決できないカラダのお悩みをお持ちの方は、カイロプラクティックや整体治療を受けるのもひとつの手段です。
みなさんも、ベストな状態で、ベストな走りを〜!!