新生アフリカツイン、CRF1000Lアフリカツインが2月22日に発売になります。それに先立ち、福島県のモトスポーツランドしどきで試乗会がありました。で、合計で2、3時間ほど乗らせてもらいました。試乗したのはモトクロスコース、林道、高速道路、ワインディングです。
事前発表で見たときは、固定式のスクリーンなどを見て「あちこちコストダウンしてるんだろうなあ」と思っていたんですが、まったくの誤解でした。ライバル車にあって、アフリカツインにはない装備もありますが、それは走りのために「削った」からです。あれこれ付けて魅力を高める手法もありますが、この新アフリカツインはまさに削り込んでいって完成させた「大吟醸」。現在、ことオフロードの走行性能に限って言えば、このモデルに対抗できる性能を有している同ジャンルのモーターサイクルといえば、KTM 1190 ADVENTURE Rくらいでしょう。同時に乗っていないので断言はできないですが……。
フロント21、リア18インチというオフロードライディングにとってベストなホイール選択をしている時点で「男気」を感じていたのですが、いやあ、ほんと心意気に溢れるモデルです。「もっと価格が高い設定だったらここがこうできたのにな」とか、「日本向けだからこうせざるを得なかったんだろうな」という部分が一切ありません。生産性と市場からの要求と低価格の実現を優先して妥協を重ねたモデルのリリースが多い世の中で、これはまさに理想を貫いた一台だと言えます。すべて完璧です。理想を貫き通した開発者のみなさんとホンダにみなさん喝采してください!
詳細な乗り味については rider vol.5(3月28日発売)に書きますが、取り急ぎ速報だけ。迷っている人は今すぐ予約、購入してください。きっとしばらく入手難になりますよ、このバイク!