伝統のRSの名に恥じない 高い完成度で登場 (オートバイ@モーターマガジン社)
BMWの多彩なラインアップの中、長い歴史と高度なテクノロジーを象徴するのが、フラットツインエンジンを搭載したRシリーズ。中でも1976年デビューのR100RSに端を発するRS系モデルは、高い信頼性と実用性、そして優れたスポーツ性までも兼ね備えるスポーツツアラーとして人 気を集めていたが、2001年に登場したR1150RSを最後にカタログからその姿を消していた。
BMWの伝統あるモデルであるRSの復活で注目を集め、ネイキッドのR1200Rをベースにしたハーフカウル装着のスポーツツアラーとして帰ってきたR1200RS。
峠ではコーナーの奥のことは「突っ込んでから考えても何とかなるタイプ」のバイクなのだ。このゆとりはふつうのライダーにベテラン並みの技術を繰り出す余裕を与える。でも、間違ってはいけない。このRSはスタンダードなスポーツバイクで、何処を走っても疲れず、快適な乗り心地が自慢の元気なツーリングスポーツだ。そんなバイクが、スポーツしたときにこんな走りをしてしまう。自分の手足を動かすのに「手応え」はいらない。そんな感覚のバイクなのだ。
マシンをコントロールするという感覚ではなく、体の一部として自然に動く感覚。そんな自然体でライディングする事ができる。ツーリング重視のライダーにとっては理想のマシンと言えるのではないでしょうか。