バイクを愛する男性からお話を伺っていると、頻繁にそれを"女性"に例える方が多くいることに気づかされます。
当然ながら、決して女性をモノ扱いしているわけではなく、美しい女性に匹敵するほど、バイクやクルマは魅力的な存在であるということです。
「バイクに乗り続けることを誇りに思う」というキャッチフレーズで発刊されたムックマガジン RIDEでも、それを彷彿とさせる描写が度々登場します。
今回は、RIDE2に登場するおふたりのバイク愛をご紹介します。
RIDE2「HARUMOTO inpression」より
RIDE誌監修者である東本昌平先生による、Kawasaki Z1000のインプレッション記事にて。
ついついブン回して、ブレーキをかけると、つんのめってふり落とされそうになるが、異様に広がったタンクの上のエッヂがひっかかり、ニキキッと持ち上がったりする。これは、ライダーズ・エイドからはほど遠く、ダイレクトに乗り手を挑発してくる。乗りこなすには、頑強なライダー、そうスタウトなライダーが似合うだろう。なるほど、このデザインはこのマシンの性格を表している。もっと過激でもかまわないくらいだ。クールなんてものじゃない。なんともスタウトなバイクだ。
だから言っただろう、いけない娘だって。ベタボレだ。
(東本昌平先生談)
じゃじゃ馬ながらもその"娘"に惹かれ、離せなくなってゆく。そんな東本先生の心情が見て取れます。
RIDE2 「Get me outta here」より
こちらは、フォトグラファー堤晋一さまのコメント。
被写体の美女と僕は、カメラという媒介を通じて疑似体験(恋愛)を行う。そして、その疑似が現実に近ければ近い程、作品はより完成度の高いモノとなることを経験してきた。
(中略)
では被写体がオートバイならどうだろう?「コイツは一体どれくらいのパフォーマンスを示してくれるんだろう?そしてコイツとならどこまでイケるんだろうか?」…女もオートバイも自分をどこか新しいステージへと誘う力を持っている。
(堤晋一さま談)
東本先生と角度は違いますが、女性とバイクにどこか近しい魅力があると感じられていることがわかります。
あなたにとって、バイクとは?
もちろん、セクシーさとは違う魅力を持つ、カッコイイバイクも多くあります。その場合は"女性"ではなく"相棒"となるのでしょうか。いずれにせよ、バイクを愛し、敬いの心を持っていることに変わりはありません。不思議な存在ですね。
あなたにとって、バイクとはどのような存在ですか?