果てしないおごりおごられ宗教戦争

男女のおごるべきか,割り勘にするべきかの論争は長くネットの上で激しい戦いが繰り広げられ,もはや宗教戦争と化しており,男女の間の深い谷を象徴する問題だ。

美食を尊重し,男女の食事は前戯であると考える退廃主義としてはもちろん「おごるべき」派だ。
しかし一方で重視するのは「但しおごるべき女子に限る」だ。なのでおごってもよい女子とそうでない女子が一緒になって「当然おごるべき」と真っ赤になられても我々としては苦笑いをするしかない。

判断基準はコミュニケーションを継続したいか

食事もSEXも男女の大事なコミュニケーションである。SEXの方をより重視する人も多いかもだが,人間一生の中で食事の回数だって限られている。ましてや30後半以降の忙しい男女にとって一回の食事の時間は貴重な時間だ。そんな時間を共有するのだから相手は当然吟味するべきだ。もちろん女性として魅力的であり,ベッドの上で官能的な時間を一緒に楽しめるかどうかも大きいが,それ以外でもお互いに得られるものが無ければおごるのはやめておいた方がいい。自分でレストランを見極める眼を持っているような女子などは貴重な情報を色々教えてくれるかも知れない。素敵な人脈を持っている女子であれば仕事にも合コンにもお金には換えられない価値を提供してくれるかもしれない。何よりも一緒に食事をしていてとても楽しいならそれが一番かも知れない。長くコミュニケーションをとり続けたい。そう思う女子にはおしみなくおごるべきだ。人生において必ずその投資は帰ってくるはずだ。まあもちろん適正コストはその人のライフスタイルや価値観によるが。

ただやりたいだけならおごらない方がよい

ただSEXをしたいだけの目的であれば,なるべくおごらないでやることを考えた方がいいだろう。どうせ何回か食事して,一回でもSEXできたらもう会わないならコミュニケーションを継続したいと考えていないということだ。こんな場合は一回SEXをするための投資としてしか考えていないのでROIはなるべく小さい方がよい。そしてそんな駆け引きを楽しむような女子であれば少しでもSEXするのを引き延ばして,自分を高く売るために高いものおごられようとするのも当然だろう。あわよくばSEXしないですませようともするだろう。そもそもSEX好きじゃなくてお互い官能的にひかれあわないような女性をターゲットにする時点で退廃主義的とは正反対の行動と言える。合コンでもこうしたSEXよりもシャンパンタイプの女子集団がいるが,幹事がそうしたコミュニティに属していないかを見極めるのも重要だ。一部のキラキラ女子集団にはこうした美人が多いが要注意だ。美人と官能が違うことはこの連載で何度も指摘していることだ。そしてそうした集団にひかれて大金を払ってしまうことがおごる派の支払い総額を大きく引き上げてしまっていることも事実だ。

おごるべき女性を惹きつける力

筆者の経験で言うと初めて食事会をした後に帰りにちょっとしたプレゼントをくれるような気遣い女子達が時々いるがそれをさりげなくできる女子は素敵だ。何故か明日の朝食べてねとパンをくれた美女がいるが,もはや忘れることのできないインパクトだ。移動中のタクシー代はさっと払ってくれたりスマートな行動ができるとお互いの関係はよりスマートになる。

逆に合コンなどでずっと携帯いじったまま途中でごちそう様と帰る女子や自分の彼氏を連れてきて,さあ食べてと言ってその彼氏の分まで男子におごらせる女子など痛い眼にあったことも多々ある。そのたびに自分の幹事としての未熟さを感じたものだ。あの人の合コンにはこんな子を連れて行かないと!と思わせるレベルまで行くことが幹事の目標だろう。必ず美味しいお店でやってくれる,男子はイケメンと超楽しい人がいる。それぐらいに感じてもらえれば女子は会費1000円ね。と多少払ってもらう前提でも素敵な女子は十分集まるようになる。むしろ1000円なら自分の成長のために払ってでも参加したいという若い向上心女子達の合コンではよい方法とも言える。ただし30代以上の女子にはあまり通用しないが。

結論として退廃主義紳士にはおごることのできる財力とおごるべき女性を見極め,そして惹きつける力を身に付ける必要があると言えるだろう。