もともとKTMの「690 DUKE」は、シングルの身軽さを活かした、 スポーティなネイキッドモデル。今回のリニューアルでもそれは同じ。 ただ、いくつかの強烈な進化をしていた。 まず、エンジンだ。大きくスロットルを開けなければ、 3000回転より少し低い回転域からでもスムーズな加速ができる 滑らかさを手に入れている。 高圧縮のビッグシングルとしては驚異的な低回転特性だ。 また3000回転ほど回っていれば、 ストレスのかかる5速や6速といった高いギヤでも自在な加速ができる。 そして、振動がビックリするほど少ない。 トルク・パルスや排気音は間違いなくシングルだ。 だが、低回転域から8000回転以上まで、気ぜわしい振動が一切無い。