人気シリーズの第3作目:最終話への序章
スタート当初は「バトルロワイアル」のパクリと酷評された本シリーズだが、ジェニファー・ローレンスの人気急上昇にも乗じて、ついに3作目。最終作『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』への期待を膨らませるヒット作となった。
近未来国家のパネム。冷酷なスノー大統領の独裁の下、首都キャピタルに住む者たちは、常に飢えと貧困に苦しむ12の周辺地区の人々の多大な犠牲のもとに、貴族的な生活を享受していた。
しかも、彼らは、12の各地区から12歳から18歳までの男女1名ずつ(男女24人)を選出し、殺し合わせる残酷な見世物「ハンガー・ゲーム」を開催していた。優勝者には特別な恩赦を与えることで、12地区の住民たちに恐怖とかすかな希望を与えて、反乱を抑えようとしていたのである。
ハンガー・ゲームを生き抜いた少女カットニスは、大昔にキャピトルの攻撃で破壊された第13地区の地下にある反乱軍のリーダー、コイン首相の求めに応じ、反乱軍の広告塔となることを決意する。
しかし、大統領側も同時に、カットニスとともにハンガー・ゲームを生き延びた盟友ピーターを捕虜とし、キャピトル側の広告塔にまつりあげていたのである。
反乱と自由の象徴とされる”マネシカケス”
カットニスが演じる広告塔は、マネシカケスと呼ばれている。英語ではMocking Jay、真似をするカケス(鳥)という意味で、実在する鳥ではないとのことだ。
キャピトルは遺伝子操作で人間の真似をする鳥を作る。12地区の反乱分子が話していることを”盗聴”するためだ。しかしそのうち12地区の人々はそれに気付き、”鳥”がいるときにはデタラメな話ばかりして、”防諜”に成功する。
やむなく”鳥”を放棄したキャピトルだったが、”鳥”は絶滅せずに野生化する。この鳥がマネシカケスである。
つまり独裁者たちの意図に反して生き延びて繁栄したからこそ、マネシカケスは反乱軍のシンボルとなったのである。
2015年11月20日(金)より最終章『ハンガー・ゲーム FINAL : レボリューション』が公開
本作では、反乱を沈静化するためにありとあらゆる手を使う、冷酷なスノー大統領とキャピトル軍によって蹂躙される人々と、それに立ち向かう第13地区軍との激しい戦いを描くが、謎とさらなる悲劇を残したまま終わる。
最終的な結末は、11月20日に公開される最終作に持ち越される。
早く結末を知りたい人は劇場へ。僕はというと・・・・どうしたものかな。