みなさんは世界最高峰犬ゾリレース ユーコンクエスト を知っていますか?

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今までロレンスでご紹介してきた車やバイクの原動力がエンジンやモーターなように、犬ぞりの原動力はなんと!!もちろん犬なのです。

ユーコン・クエスト1000マイル国際イヌぞりレース(Yukon Quest 1,000-mile International Sled Dog Race)、または単にユーコン・クエストは、カナダユーコン準州とアメリカアラスカ州で毎年2月に開催されるイヌぞり大会である。1984年より開催されている。ホワイトホースからフェアバンクスまで(出発地と到着地は一年ごとに入れ替わる)の1000マイルの距離を早く移動できるかを競う。

厳冬のアラスカからカナダを横断する、世界でもっとも過酷と言われる犬ぞりレースで、およそ10日から2週間にかけて1000マイルを横断します。

Yukon Quest 2015 Whitehorse NEW

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何だか、この動画だけ見ていると、ちょっと微笑ましい光景に見えますが、ただただ何もない極寒の雪原を犬と一緒に大きな山を四つも越えたり、暗黒の世界で険しいコースを登ったり。また、補給ポイントが少ないので、その分だけたくさんの荷物をソリに積まなければいけないので、ソリのコントロールが難しくなったり、犬たちへの負担が大きくなったりと、色々な条件をクリアしながら戦う、かなり厳しいレースなのです。

YQ 2011: Sebastian Schnuelle climbs Eagle Summit

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ホントに過酷すぎるこの競技に、挑戦し続ける日本人女性唯一の犬ぞりレーサーがいるのです。

犬ゾリレーサー本多有香さん

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1972年、新潟県生まれ。岩手大学農学部卒。94年、大学時代にオーロラを見にいったカナダで犬ぞりと出会う。一旦就職するが、98年、犬ぞり師(マッシャー)になるため単身カナダに渡る。グラント・ベックに師事。2002年、長距離マッシャーを目指し、アラスカまで自転車で走る。レイミー・ブルックスに師事。06年、07年、09年とユーコンクエストに挑戦。2010年カナダ永住権を獲得。12年、日本人女性としては初めて、ユーコンクエスト1000マイル(1600キロ)を完走する。現在、カナダ・ホワイトホース郊外に26匹の犬と共に暮らす。

大学生の時にオーロラが見たくて行ったカナダで犬ゾリと出会い、この過酷なレースに出ることを夢見て犬ぞり師を目指し、夢を叶えた女性。ホントにホントに素敵すぎます。

犬のトレーニングは、本多さんの仕事が終わって帰宅する夜11時頃から始まる。毎日30マイル(約50km)~50マイル(約80km)を実際にそりで走る訓練だ。そりの運転はバランスをとってコントロールするので、見た目以上に体力を使うという。それが終わって家に着くのはだいたい朝4時~5時。そこから犬にえさを与えて、次の日朝は8時に起きる。朝はえさやりと犬舎の掃除。糞で犬の体調が分かるので、重要な仕事の一つだ。その後自分も食事をして、雑用をこなしたら仕事へ向かう。

疲れてトレーニングを面倒だと思うこともあるというが、犬との関係が、自分を強くしてくれていると実感するいう。「『めんどくさいなぁ』と思っても、ふと犬舎を見ると26匹が全員座ってじっとこっちを見ているんです。『あぁ、これは行かなきゃ!』って(笑)」と言う本多さん。「何があってもこの子たちを守らなきゃ、と思っているし、犬もそれをわかって頼ってきてくれる。一度犬ぞりを辞めようと思った時も、以前のボスのお手伝いをして犬たちと触れ合ったらやっぱりいいなぁって思ってしまいましたね」

車やバイクもレースをするにはかなり手がかかるけど、犬は生き物。バイクや車以上に手がかかるし、少し気を抜けば死んでしまったりもする。そんな厳しい環境の大きな夢に向かって走り続けている本多有香さんは本当にカッコイイと思う。何でも、やりたいと思う事は簡単で、実現する事は難しい。是非是非このまま走り抜けて欲しいです(≧▽≦)