最近は電動モーターサイクルの話題なんかもよく聞きますが、やっぱりモーター=レシプロエンジンという昔気質のモーターサイクリストは多いと思います。ガソリン、ディーゼルともに、レシプロエンジンに欠かせないパーツといえばピストンです。混合気の爆発でピストンを押し下げ、その力をクランクシャフトに伝達する大事なパーツです。
4ストローク高性能エンジンに多く採用される鍛造ピストン。
大雑把に言うと、今販売されているレシプロエンジンに使われているピストンのほとんどは、耐久性と熱伝導に優れたアルミ合金でできています。製造法はこれまた大雑把にいえば、熱で溶かしたアルミ合金を型に流す・・・鋳物で作る鋳造方式。そして熱したアルミ合金にドスンとプレス加工を施す鍛造方式のふたつに大別されます。
鋳造方式、鍛造方式はそれぞれメリット・デメリットがあり、使用するエンジンに適した製法が用いられることになります。こちらに紹介するムービーは鍛造方式の製法です。一般論として鋳造方式より強度が得やすい、ということで、4ストロークの高性能エンジンに使用される例が多いです。
それでは、工程を追ってみましょう!
・・・と色々省いて紹介しましたが、ピストンひとつ作るにも、いろんな工程が必要なのはご理解いただけたでしょうか? より詳しく知りたい方は、ぜひ動画をご覧ください。