平成四年。1万1千人を超える交通事故死亡者。
交通事故を壊滅するために召集された交通最終兵器、それが警視庁第四交通機動隊 梅小路耕機、人呼んでコーキ、であったw

ヨシムラチューンのカタナ1100を操る白バイ警官 コーキ

本作の珍しいところは、バイクマンガでありながら、バイク乗りに乗っては恐ろしくて恐ろしくてたまらないはずの怖〜い相手、白バイ警官が主人公だということであります!

主人公コーキは分厚い唇とバトルスーツで武装したその体で、フルチューンされたSUZUKI GSX-1100S そう、カタナを自由自在に操るのです。(しかも愛車をサイクロン号となづけてしまうお茶目さです)

本作では交通ルールを守らない悪徳ドライバーを、どっちが暴走車か分からないほど強引なやり方で、次から次へと取り締まりますが、ときとしてコーキは、ドライバーやライダーのやむをえない(と思われる)事情を鑑みて、キップを切るのを見逃したりしてしまいます。しかし、まあそれはご愛嬌、としてください。

©片山 誠先生・Beaglee

仲間たちも白バイをこよなく愛する

警視総監の娘、みなもも太ももをあらわに、与えられた白バイに有頂天になるのです。

本作では、基本的に登場人物全員が、バイクであったり車が大好き。
良くも悪くも、愛しちゃっているのです。

人を傷つけるような真の悪人は出てきません。取り締まる側のコーキたちもまた、バイクが大好き。時に捕まえたはずの暴走車やオートバイとともに走り回ってしまったりするのです。

本作は空前のオートバイブームの頃に描かれた作品です。
取り締まる側も取り締まられる側も、とにかくオートバイを愛する人間がたくさんいた。そんな活気をぜひ、楽しんでください。