知る人ぞ知る旧車バイク専門漫画
2001年、つまり10年以上前から続いている長期連載バイク漫画。それが『ジャジャ』です。
実は周囲のバイク乗り数人に知っているか?と聞いたところ、誰も知らなかった(笑)という、知る人ぞ知る、作品なんです。
この作品は、バイク便ライダーのアルバイトをしている宮城進武(ミヤギ)と、彼が住む賃貸マンションの大家であり、その1階でイタリア製の旧車オートバイ専門店「ゴブリン」の店主 滝沢レナ(レナ)の二人を中心として、とにかく旧車好きのマニアックな客や友人たちが織り成すバタバタと賑やかな日々を描いています。
MVアグスタやモト・グッツィ、モト・モリーニなど、現存するメーカーや既に消滅してしまっているメーカーなどが入り混じって、過去の名車が続々と登場する、クラシックバイク好きなら絶対ハマる、そういう作品なんです。
ヒロインのレナは、比較的小排気量で小型の旧車好みですが、MVアグスタ命の偏執的マニアや、歴史上に埋もれた過去の名車のレストアに必死になる愛好家など、ほんとマニアックな人々がたっくさんでてきます。彼らの超のつくこだわりについていけるかどうが、本作の評価に繋がります。
オートバイ愛と、超鈍感なミヤギとレナの愛の行方も気になる今後
本作では、多分オートバイに興味のない人なら絶対聞いたこともないようなメーカーの名前が続々と出て来ます。
イタリア車といえばドゥカティやモト・グッツィ、MVアグスタくらいまでなら知っていたとしても、モリーニやビアンキなど、かなりのバイク通でしか知らない旧車になってくると、ストーリーが頭に入ってこなくなるくらい、その歴史や背景のさわりだけでも理解するのに必死になってしまう漫画ですw
ただ作者のえの先生の綿密な調査や、本当の旧車愛が、直に伝わってくる、情熱弾けるところは非常に好感持てます。
実はぼく、いつもの通りKindleで一気読みしてたわけですが、まさか19巻で終わらずに、まだ続いているとは気がついていませんでした。でも、『ジャジャ』、まだまだ続くようです。最近旧車ブームで、雑誌でもクラシックバイク専門誌も幾つか新創刊されているようだし、この作品も、人気に火がつくのはこれからなのかもですね。
あ、それと、漫画自体の軸となる話の一つとして、ミヤギとレナの恋愛模様もじっくりと描かれています。どちらも奥手、そして超鈍感のため、お互いに好意を持ちながらもなかなか進まない関係に、レナの親友であるカナコはいつもジリジリしていますが、読んでいるぼくたちも、この二人はいつになったら進展するんだ!と若干怒りを覚えるほどの遅さなんです(笑)。
しかし、19巻あたりだと、二回目のキスをしてたりしてと、ようやく二人の関係にもエンジンがかかってきました。今後の進行に期待ですねw