先日行われた今週末のモトGP第17戦、マレーシアGPプレスカンファレンス後のインタビューの話題が、今ニュースとなって世界を飛び回っています。V.ロッシ(ヤマハ)がM.マルケス(ホンダ)に対する怒りをブチ撒けたのですから、そりゃ話題にするなという方が無理というものでしょう。

前戦オーストラリアGPで、マルケスはロレンソを助けた、とロッシは主張。

タイトル争いの直接のライバルである、チームメイトのJ.ロレンソではなく、ライバルチームHRCのマルケスを「口撃」するところに、マインド・ゲーム・マスターとしてのロッシの怖さを感じます。

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ロッシの恨み節は、モトGP公式サイトで読むことができますが、簡単にご説明すると以下のとおりです。

前戦オーストラリアGPでは、上位4台が激しいバトルを繰り広げられた、今シーズンのベストレースでした。しかしロッシはマルケスが意図的に、いつでも追いついて抜き去ることができたJ.ロレンソ(ヤマハ)をあえて抜かず、ロレンソが先頭で逃げるのを助けたと主張。そして世界一流のメディア、CYCLE WORLDの報道によると、自分とA.イアンノーネ(ドゥカティ)の「蓋」となることで、D.ペドロザ(ホンダ)やC.クラッチロー(ホンダ)、M.ビニャーレス(スズキ)が先頭集団に追いついてきて、間に入ることを狙っていたんじゃないか・・・とまで、推察(邪推?)しています。

A.イアンノーネ(29番・ドゥカティ)のバード・ストライクや、ダブル・オーバーテイクなど、様々な見せ場があったオーストラリアGP(フィリップ・アイランド)。最後の最後で93番のM.マルケス(ホンダ)がトップでゴール。V.ロッシ(ヤマハ・写真中央)は、イアンノーネにパスされて4位に終わりました。

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ロッシ得意の心理戦、果たして吉と出るか・・・?

CYCLE WORLDには、ロッシのコメントを受けてのマルケスの言葉も紹介されています。「なんでロッシがそんなことを言うのかわからない。自分は(ロレンソを抜いて)優勝したし、もし誰かがロレンソを助けたとしたら、それは(ロッシの前で3位にゴールした)イアンノーネじゃないか? ボクは自分のレースをしただけだし、いつも勝利できるようにトライしているだけ」

まぁ過去にも、M.ビアッジ、S.ジベルノー、C.ストーナー、J.ロレンソ・・・などのライバルを相手にマインド・ゲーム(心理戦)攻撃を、コメントで、そしてコース上で繰り広げてきたロッシですから、今更この程度のコメントに驚くこともないのかもしれません(話題作りとしては、メディア的には美味しい話題でしょうね)。今週末のマレーシアGP含めラスト2戦となって、直接のライバルのロレンソだけでなく、二人の間に入ってタイトル争いのキーマンになりそうなディフェンディング・チャンピオンのマルケスにも、一石二鳥で心理攻撃しておこう・・・という作戦でしょうか? う〜ん、この腹黒さも、帝王ロッシの魅力といえるのかもしれません?

現在、ロッシ296ポイントに対し、ロレンソは285とその差は11ポイント・・・。最終戦バレンシアを前に、両者のポイント差はどうなるのか・・・とにかく今週末のマレーシアGPは、見逃せないですね!