世界40ヶ国語以上で翻訳、全世界3,500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説 「パディントン」 !
このクマの絵、小説を読んだことがなくても一度は見たことがありますよね。
この大人気小説がついに2016年1月15日に実写公開されるとのことで、先日試写会に行ってきました。
『パディントン』のストーリー
パディントンはイギリスのロンドンに住んでいますが、もとは“暗黒の地”ペルー出身です。
生後数週間後に起きた地震で孤児となってから、ルーシーおばさんと一緒に暮らしていました。
ペルーのリマにある老グマホームに入居することになったルーシーおばさんは、
パディントンをイギリスに移住させることに決めました。彼女はパディントンが不自由なく過ごせるように英語を教え、その後イギリス行きの船の救命ボートに忍び込ませました。
長旅を終え、パディントンはついにロンドンのパディントン駅にたどり着きました。
ここからすべての物語が始まります。
ブラウン夫妻との最初の出会いは、パディントン駅のプラットホームでした。
娘のジュディを迎えにパディントン駅へ来ていたブラウン夫妻は遺失物取扱所の郵便袋の陰で、
スーツケースにポツンと座っているクマに気づきました。そのクマは帽子だけかぶり、
「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします。」と書かれた札を首から下げていました。
この簡単なお願いを断る理由もないブラウン夫妻は、ジョナサンとジュディの二人の子供と
家政婦のバードさんと一緒に住むウィンザー・ガーデン32番地にある自宅へそのクマを連れて帰りました。
ブラウン夫妻は、出会った場所にちなんで新しい家族の一員をパディントンと名づけました。
のちにパディントンのペルー語の名前はPastusoだということがわかったのですが…
見どころ1:リアリティなパディントン
見どころは、なんといってもパディントンの リアリティ さ!
少し素朴で、可愛らしい印象のパディントン。小説の絵からそんなイメージを持っていたので、パディントンが実写化すると知り、はじめに予告映像を見たときは、正直とても予想外でした。
映画内でのパディントンは、「ハリーポッター」シリーズで、ドビーやヒッポグリフといったキャラクターを作り出した アンディ・カインド と パブロ・グリロ らに、よって制作されています。
ストーリー内ではとにかく動き回るパディントン!全身の動きが多いキャラクターだったため、いかに本物に見せるために、どのように実世界と触れ合うかがとても重要だったよう。
また、体毛を撫でるシーンは、ぬいぐるみのモデルを使用し、パディントンを背景に溶け込ませて撮影されています。このぬいぐるみは、体毛がどのように光を受けるかなどをVFXチームの照明に役立ったそうです。
ちなみに余談ですが、この『パディントン(クマ)』のキャラクターは、イギリスの作家マイケル・ボンドが1956年のクリスマス・イブに妻へのプレゼントとして購入した一匹のクマのぬいぐるみが元となっているんですよ。
かなり完成度が高く、毛並みが本物のクマ!リアルな“クマ”だけど、どこかあどけない、パディントンの可愛らしさが残っていました。
見どころ2:ロンドンの綺麗な景色。あえて本物のロンドンと違う??
舞台となった『ロンドンの街』もみどころのひとつです。
19世紀のままのパディントン駅、ロンドン屈指の高級住宅街ピリムローズ・ヒルや華やかなポートベロー、マーケット、ペルメル街にあるリフォーム・クラブの内なる聖域、そして堂々たる歴史を感じさせる自然史博物館まで、隠れた名所や一目絵ロンドンと分かるランドマークでのロケが行われています。
ですが、どこか違和感。その違和感はどこからなのだろうというと、実は映画内にでてくるロンドンは、実際の景色と微妙に違う世界なのです。
なぜ、現実と違う景色なのかということにはきちんと理由がありました。
パディントンの外見はとってもリアルなのですが、大都会で「クマ」が暮らすということは本来ならありえません。そこで、完全にリアルなロンドンとは合わなのではないかと思ったプロデューサー デヴィット・ハイマン は、「彼を私たちの世界に引き入れるのと同時に、私たちの世界もパディントンの世界に近づけたい」と考えたようです。
つまり、デヴィット・ハイマンは、 「時代を超えた幻想のロンドンを作るという挑戦」 をしたのです。
映画内では、本物のロンドンの風景との違いを見つけてみるのも面白いかもしれません。
また、色使いにこだわった「セット」。何気なく仕掛けられている無意識にストーリーが教えてくれる不思議な働きしています。日常的な場所さえも微妙に絵本のような質感になっているところもみどころです!
美しい映像とハッピーなストーリー、どちらの楽しむことができる「パディントン」! 2016年1月15日 に公開されるので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?