音速。時々耳にはする言葉だけど、それがどれ程速いのか。全く想像もつかない領域。

音速(おんそく、英: speed of sound)とは、物質(媒質)中を伝わる音の速さのこと。物質自体が振動することで伝わるため、物質の種類により決まる物性値の1種(弾性波伝播速度)である。
速度単位の「マッハ」は、音速の倍数にあたるマッハ数に由来するが、これは気圧や気温に影響される。このため、戦闘機のスペックを表す際などに、標準大気中の音速 1225 km/h が便宜上使われている。

説明を見ても・・・私の頭では到底理解できないのですが(笑)普段聞いている『音』の速さを超えた自動車があるらしい。

スラストSSC

それが、こちら。『スラストSSC』

triumphlandspeed.com

ミサイルのような、飛行機のような形をしているが、こちらは、イギリスで設計・製作されたジェットエンジン搭載の自動車なのです。

progressnews.blogspot.jp

開発にはRichard Noble、Glynne Bowsher、Ron Ayers、Jeremy Blissらが携わった。1997年10月15日、アメリカ合衆国ネバダ州において時速1,227.985キロメートル(時速763マイル)の自動車の速度記録を打ち立てた。この数値はマッハ1.016であり、世界で初めて音速を超える公式記録を残した自動車でもある。運転はイギリス空軍中佐のアンディ・グリーンが務めた。
SSC は全長16.5メートル、全幅3.7メートル、重量は10.5トンで、イギリス仕様のジェット戦闘機F-4K/M(ファントムFG.1/FGR.2)に積まれるものと同じロールスロイス・スペイと呼ばれるエンジンを2基搭載している。その推力は合計223キロニュートンに達し、毎秒18.2リットルの燃料を消費する。一般的に用いられる単位に換算すると、最高速度で走行中の燃費は、燃料1リットル当たり約18メートルになる。
世界記録が作られた後、World Motor Sport Councilは以下のような声明を発表した。

The World Motor Sport Council homologated the new world land speed records set by the team ThrustSSC of Richard Noble, driver Andy Green, on 15 October 1997 at Black Rock Desert, Nevada (USA). This is the first time in history that a land vehicle has exceeded the speed of sound. The new records are as follows:
Flying mile 1227.985 km/h (763.035 mph)
Flying kilometre 1223.657 km/h (760.343 mph)
In setting the record, the sound barrier was broken in both the north and south runs.
Paris, 11 November 1997.

なお実際には10月13日に超音速を(往復とも)達成している。しかし、ブレーキ用パラシュートの故障により制動距離が大幅に伸び、復路のスタート地点に戻るのが遅れ、制限時間の1時間に1分遅れた。そのため、FIA非公認記録ではあるが、ライバルだったクレイグ・フリードラブも超音速達成を認めた。
Richard Nobleは1983年にもスラスト2によって当時の世界記録(1,018km/h、633mph)を樹立しており、SSCとスラスト2はともにイギリス・コヴェントリーのCoventry Transport Museumに展示されている。
また、スラストSSCの記録更新を目指し、ブラッドハウンドSSC(Bloodhound SSC)の計画が進んでいる。

World Motor Sport Councilの声明では、スラストSSCの新しい世界陸上速度記録を認めた事、そしてこれは、これまでの歴史の中で陸上車両が音速を超えた初記録だという事。また、今回樹立された新しいレコードは、フライングマイル毎時1227.985キロ(毎時763.035マイル)フライングキロメートル毎時1223.657キロ(毎時760.343マイル)だという事を明言している。

それでは、音速の世界をご覧下さい。

Thrust SSC -over the sound barrier !

youtu.be

Thrust SSC Supersonic Boom

youtu.be

音より速い自動車。いったいどんな乗り心地なのでしょうか。乗ってみたいような・・・乗ってみたくないような(笑)乗り物の進化、いったいどこまでいくのでしょうか。楽しみです(*´▽`*)