ならば、世界で一着の、自分専用にカスタムしたオリジナルレザージャケットが欲しい!
・・・というわけで、シンイチロウアラカワにお願いして、レザーカスタムをオーダーすることになったのです。
自分だけの、オリジナルな革ジャンがほしい!
そろそろ涼しくなりはじめた8月の終わり。
秋の訪れを感じると、オートバイ乗りはそわそわする。真夏はバイクに似合うとはいえ、やはり暑さには悩まされる。どちらかを選べかと言われれば、夏より冬の方がまだいい、というバイク乗りは意外に多い(雪国のようにそもそも乗ることができない、というのなら別だが)。
春も悪くないが、やはりベストシーズンは秋。9月から11月くらいの3ヶ月間は、日本のオートバイ乗りにとっては絶対逃せない、最高の季節。
そして、その間の文字通り肌身離さず付き合う相手こそ、ライダースジャケットだ。
誰よりもかっこいいライダースが欲しい。自分の体型にフィットして、デザインも人とは違う、自分だけの革ジャンが欲しい。今回は、そんな欲求に駆られたロレンス編集部員のSaori記者(現在免許取得中)が、初めて本格的なライダースジャケットのカスタムオーダーにチャレンジする模様をレポートする。
カスタムオーダーを選択:まずはベースの型を選ぶ
お邪魔したのは、ファッション感度の高いバイク乗りなら知らぬ者がいない、モーターサイクルアパレルの第一人者荒川眞一郎さん率いるブランド シンイチロウアラカワ(南青山店)。
革ジャンをオーダーするには、一からすべてのデザインを作る フルオーダー と、元からある基本的な型を使って体型に合わせながらカラーや素材などをカスタムしていく カスタムオーダー がある。
フルオーダーであれば文字通り世界で一着のオリジナルとなるが、納期もかかるしコストも当然上がる。そこで今回は、カスタムオーダーでの製作を選択。フルオーダーほどではないが、カスタムオーダーでもかなり自分好みの一着が仕上がる。
カラーと素材を選んでいく
あれこれ悩んだ挙句に、ダブルスでいくことを選択したSaori記者。
選択の理由は「シングルスは持っているがダブルスは持っていない」とのこと。至極真っ当な理由だ(笑)。
次に決めなくてはならないのが、カラーと素材だ。
コスト面で言えば、鹿革が一番高くて、次がラム革。そして牛革、馬革となる。柔らかさで言えば、革のなめし方などで違いはあるとのことだが、ざっくりとは鹿革、ラム革、馬革、牛革であるという。丈夫さで言えば、牛革が最もライディングには(保安面で)適しているが、厚みがあれば当然硬くなる。
それをゆっくり時間をかけて柔らかくして、自分の体に合わせていくという楽しみもあるが、今回のケースは、女性であることからタウンユースにも重きを置くというい意味でも「ラム革がいいのでは?」という荒川さんのススメで、ラムを選ぶことになった。
ジッパーや裏地などを吟味
結局、ここまでで、以下の条件が決定した。
ベースデザイン:ダブルス
素材:ラム革
カラー:ダークグリーン(黒に近い緑)
次に決めるのは、各パーツのカラーと素材と裏地だ。
パーツとは、胸元や袖口のジッパーや、デザインとしてのタグなどである。
ここではダークグレーの布地と黒っぽい地金を使ったジッパーに決定。
ちなみに裏地はウスモス(薄いモスグリーン)を選択した。
次のステップは、実際に試着しながらの調整過程へ
こうして、採寸、型の選択、色・素材の選定、裏地やジッパーなどの色・素材も決定した。
本来であれば、肘当てや肩当てなどのパーツの色を変えるようなカスタムも可能とのことだが、今回は全て同じカラーで、シンプルに仕上げることとなった。
次のステップは、ある程度のベースができた時点で、実際に着てみて体に合わせる作業になるという。
果たして、イメージ通りの、世界で一着、自分の体型と好みにあったレザージャケット製作はうまくいくか??
乞うご期待!
ちなみに
本編とは関係ないが、荒川さんは、自身の愛車の一台、MVアグスタBRUTALE 800のカスタムに着手する予定だという。オリジナルのカフェレーサーとなる予定だというが、果たして?こちらも非常に気になるところだ・・・。
- 取材協力: SHINICHIRO ARAKAWA