小説を題材とした、スパイアクションを元007俳優が熱演
007シリーズで五代目ジェームズ・ボンド役を演じたピアース・プロスナンが、引退した凄腕の元スパイ ピーター・デヴェローを演じる『スパイ・レジェンド』。原題はThe November Man、ビル・グレンジャー原作の小説を原作としている。
ノベンバーマンというニックネームで知られた凄腕の元スパイ、ピーター・デヴェロは、CIAの元上司から、かつての恋人ナタリアの危機を告げられ、助けに向かうが、みすみす目の前で殺されてしまう。殺した相手はCIA。しかも彼自身の教え子だった。
自体を把握し、真相を知るために動き出すピーター。事件はロシアの大統領選挙にからむスキャンダルに密接に絡んでいると気づき、鍵を握る女性 アリスを伴って、反撃を開始する。ピーターは、ナタリアの仇をうち、事件の黒幕を暴き出すことができるか?
若さを失って経験で勝負のブロスナンと、依然美貌で勝負できるオルガ・キュレリンコ
本作は、伝説のスパイと、彼の元弟子の対決を軸に置きながら、殺されたかつての恋人と、新しく知り合った美しい女性アリスとの交流を対比させている。
アリスを演じるのはオルガ・キュリレンコ。2008年に『007/慰めの報酬』でジェームズ・ボンドの相手役カミーユを演じてスターの仲間入りをした女優だ。
元ジェームズ・ボンド役の男優と元ボンドガールの女優が、スパイ映画の主演を張る。意図的な配役というほかない(苦笑)。
ストーリーそのものはやや込み入っている。シンプルにアクションだけを置いていく、『ミッション:インポッシブル』のような映画を作るには、ピアース・ピロスナンは若くない、ということだろう。逆に美女ぶりはいまだに健在のオルガは、見事なプロポーションを見せてくれている。
007も元々はイアン・フレミングの小説を元にしている。
同じスパイ映画、元ジェームズ・ボンドとボンドガール。そして、製作プロデューサーは他ならぬピアース・プロスナンw
この映画は、どうしてもピアース・プロスナンの意趣返し、という感が強いのだが、果たしてどうだろうか。