オートバイ漫画は数あれど。ここでちゃんと紹介していなかったのが『750ライダー』。
実はぼくは読んだことがなかったのです〜。
そこでAmazonで調べていると1-25巻まとめ売りしているじゃありませんか!というわけでKindleで大人買いし、25巻まで読み終えてみると、26巻に続く、というメッセージが!
そう、『750ライダー』ってなんと50巻まであったんです・・・。
仕方ないので26ー50巻も購入。まさかこれだけの長編と思わず読み始めたトーマスの凡ミスでございます。
というわけで、とりあえず25巻まで、つまり半分読み終えたところでのレビューをお届けします!
『750ライダー』(ナナハンライダー)は、石井いさみによる日本の漫画作品。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて1975年から1985年まで連載された。単行本は少年チャンピオン・コミックスから発売され、全50巻。
まず時代背景を見ると、『あいつとララバイ』が1981年-1989年だから、若干重なっていたんですね。高校生に対する3ない運動(「バイク免許を取らせない」「バイクを買わせない」「バイクに乗らせない」)が全国的に普及していた時代で、バイク乗りと見れば暴走族!というレッテルを貼られるような状況でした。そんな中の作品なので、主人公の高校生ライダー 早川光も周囲の冷たい視線を受けながらオートバイを乗り続ける、という設定から始まります。
彼とその仲間たちは高校2年生。16-17歳で、少なくとも25巻まではなんども夏休みと冬休み(なぜか春休みの記述がなかった・・)を過ごしながらも、ずっと高二というサザエさんなみの時間のループを繰り返しながら、一話完結型のストーリーが進むのです。
最初の頃の早川光は完全なアウトローというか不良少年というか、目つきも鋭いし、話し方も乱暴。しかも、第1話では、オートバイを没収した担任教師を、わざと前輪を外れるようにしておくことで事故を誘発させようとする陰険なところを見せてくれます。正直言って、トーマス、この第1話だけで、読む気を一瞬失いました。『あいつとララバイ』の菱木研二くんならそんなこと絶対にしないですからね。
『あいつとララバイ』とは逆方向に変化していく
しかし、大人買いしてしまった以上は我慢です。
どんどん読み進むうちに、だんだん早川光が変わっていきます。
ガソリンスタンドでバイトしながらガス代を稼ぐ、勤労高校生となり、さらにどうもラブコメチックな話が増えてくるのです。見てください、光くんの顔の違いを。
『あいつとララバイ』は初期はラブコメ。中盤になると不良少年・少女、暴走族たちとの抗争に巻き込まれる荒っぽいお話が中心になり、そして徐々に速いライダーたちとの公道レースがメインになっていきます。多くのファンを魅了する『あいつとララバイ』は、だいたい17-18巻くらいから最終巻である39巻くらいまでの、バイクバトル編であって、それ以前の話は割と無視されることが多いです。
逆にこの『750ライダー』は、初期がシリアスなバイクバトル(ただし、速さを競うというよりも、相手を事故らせるという、やっぱり陰湿な展開が多くて、今の若いライダーには読ませたくないかな、という展開が多いです)、中盤になると爽やかな青春ドラマ、になってきます。
しかも前述したように、基本一話完結なんです。
それほど深いストーリーが進んでいくわけでもなく、軽い感じの内容が続き、特に進展もなく進むのです。
正直、こういう作品とは思っていなかったので、トーマス、衝撃でした。
これがどのように終わっていくのか、ちょっと想像もつきません。他のバイク漫画とは完全に異質な作品であると言わざるを得ません!
ただ、先述したように、やはりバイク=暴走族という図式があった時代だからこその作品なのかもしれません。
とりあえず、後半を読み終えて、レビューを続けさせていただきます。
↓後編はこちら!