こんにちは!今日も新しいバイク用語も学んでいきましょう!本日の教えてワードはこちら♩

スウィングアーム

「スウィングアーム」とはどうやらバイクのパーツの名前のようです。
う〜ん。どこだろ〜!?「アーム」ということは腕みたいに長いパーツなのでしょうか?「スウィングアーム」なんて少し変わった名前の由来も気になるところですね!

というわけで「スウィングアーム」の正解をさっそく編集長に聞いちゃいましょう♩教えて、ロレンス編集長〜〜!?

正しいお答え: from ロレンス編集長

はい、お答えします。

「スウィングアーム」とは、リアタイヤをフレームに繋いでいる重要なパーツです。まさにアーム(腕)のように、フレームから延びてタイヤを支えています。これがリアサスペンションによって、上下に「スウィング」することからスウィングアームと呼ぶようになったのでしょうね。

初期のバイクにはこのスウィングアームはありませんでした。リジッドフレームといって、車体となるフレームに直接リアタイヤが取り付けられていたのです。リアサスペンションを持たないこの時代のバイクは、路面のギャップを吸収できないので、デコボコがあるたびに車体が跳ね上げられていました。そのためシートの下にスプリングを取り付けて、少しでも快適にライディングできるよう、ささやかな工夫がされていたりしました。

ところがリジッドフレームは乗り心地が悪いばかりではなく、ギャップのたびにリアタイヤが路面から離れてしまうため、安定した走行は望めません。それを解決するために、サスペンションとスウィングアームが発明されると、バイクの基本的な構造となり今にいたります。これはバイクの乗り心地をよくしたのはもちろん、リアタイヤを常に路面に押し付けることができるようになり、安定した高速走行を実現しました。

いまでは、スウィングアームも様々な形状が存在しています。延ばした腕のような、2本のアームでリアタイヤをはさむ両持ち型スウィングアームから、片腕でリアタイヤを支えるような片持ち型スウィングアーム、三角形のフレーム構造を持つカンチレバー式などがあります。さらには、フロントフォークをスウィングアーム式にしたモデルも登場するなど、それぞれにバイクの走行性能やスタイリングを特徴づける重要なパーツとなっています。

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余談ですが、1990年代の日本ではスウィングアームを極端に延ばすカスタムスタイルがはやり始めました。このロングスウィングアーム(ロンスイ)は若いライダーの間で、スカチューンとよばれるスタイルとともに流行しました。ロンスイは直線しか走らない、ドラッグレーサーなどに着想を得たものではないかと思われますが、本来のスウィングアームの役割をはたすとは言いがたく、公道を走るバイクにはオススメできませんね。とはいえ、この性能を度外視した斬新なスタイルは、世界のカスタムビルダーたちを驚かせ、いまの世界的なカスタムシーンにも大きな影響を及ぼすことになったようです。