スタローン版のオーシャンズ11
シルベスター・スタローンが開き直って、笑いも感動もない、純度100%のアクションムービーを作った。それがこのエクスペンダブルズシリーズだ。
屈強な男たちが銃やナイフをもって戦う。ひたすらそれだけの映画である。
アクションとは別に、もう一つ大きな特徴と言えるのは、スタローンの人脈というか人徳を生かして、常に大物俳優をゲストで集められるということだ。ある意味スタローン版の「オーシャンズ11」と言える(ジョージ・クルーニーが、彼自身のネットワークで超一流の俳優陣を、ありえないほど低いギャラで集めたことで有名)。
ただ楽しめばいい映画。それがエンターテインメントだろう
今回はハリソン・フォードとメル・ギブソンがゲストだ。それにウェズリー・スナイプス。
メル・ギブソンはスタローンたちエクスペンダブルズの創始者の一人であるが、エクスペンダブルズを裏切り、敵に回ったという役回りだ。ハリソン・フォードはともかく、メル・ギブソンは最近悪役が板についてきていて、僕は実は昔より好きになっている。
ちなみに、さらにアントニオ・バンデラスも出ていて、若い頃の彼のような色気のある(いささかバカっぽい)役を演じていて楽しい。
正直言って、結局のところストーリーはどうでもいい。
やはり銃とナイフ、それと爆弾。あとはハゲ頭(何を隠そう僕はジェイソン・ステイタムが大好きなのだ)。
映画は楽しければ、スカッとすればそれでいいじゃないか。
シリーズ三作目の本作もまた、馬鹿の一つ覚えのコンセプト。だからいい。見て損はないのだ。