英国を代表するメディア、MCNによると、11度のマン島TT王者であるマイケル・ダンロップが、マン島TTのスーパーバイククラスとセニアクラスの決勝が間近になった今になって、マシンをヤマハR1からBMW S1000RRにスイッチすることを発表しました。
王者の判断は、吉と出るのか・・・!?
昨年度、1939年以来となるセニアクラスの勝利をBMWにプレゼントしたM.ダンロップのこの「決断」は、当然ながらマン島TTのパドックを騒然とさせることになりました。練習走行でTTコースを3周走った後に、ダンロップはこのアナウンスをしたわけですが、ヤマハR1での平均速度は124.519mph(約200.39km/h)に止まり、強力なライバルのひとり、ホンダCBR1000RRを駆るブルース・アンスティの128.641mph(約207.03km/h)に及ばないものでした。
ミルウォーキー・ヤマハを離脱したダンロップは、ビルドベース・BMWの隊列に加わりS1000RRでTTメジャータイトルの2クラスに参戦することになりましたが、これらの決勝レースまでにはわずか2回の練習走行しかなく、この限られた機会にダンロップはS1000RRをセットアップしなければなりません。
一方ダンロップに、裏切られた形のミルウォーキー・ヤマハのボス、ショーン・ミューアは当然ながら、非常に憤りを感じているようです。ちょっとゴシップ的な見方ではありますが、この確執が今後どのようなドラマを生み出すことになるのか、下世話ですが興味を覚えてしまいます(苦笑)。ともあれ、スーパーバイク、セニア両クラス決勝の行方を注目したいです。