もはやホンダ・ヤマハに引けを取らない戦闘力を証明したドゥカティ

第6戦イタリアGPではYAMAHAのロレンソが3戦連続の優勝を果たしました。しかし、世界が注目をしているもうひとつのポイントは、ずばりドゥカティがいつ表彰台のど真ん中をゲットするのか?ということでしょう。

今回のイタリアGPはまさしくドゥカティにとってはホームグラウンド。より多くの歓声を受けたであろうドゥカティの二人のアンドレアでしたが、ドヴィツィオーゾはリタイアとなってしまったものの、イアンノーネが見事2位表彰台を獲得しています。

第6戦 イタリアGPでも表彰台をゲットしたドゥカティのイアンノーネ Ducati©

この結果、20ポイントを上積みしたイアンノーネは、第6戦終了時点で通算81ポイントとなり、なんとライダーズランキング4位にまで浮上しています。
ドヴィツィオーゾは今回はノーポイントに終わったものの、83ポイントでランキング3位を堅持しています。さらに言えば、予選ではポールポジションをとらえており、ここ一発の速さは、現時点では群を抜いているのがドゥカティです。

激しいコーナリング Ducati©

ロッシを抑えて激走するイアンノーネ Ducati©

「素晴らしいコミットメントと決意で夢を実現しようと努力」
(ドゥカティ・モーター・ホールディングのCEO)

2位をゲットしたアンドレア・イアンノーネは以下のようにコメントしています。
「今日のリザルトには、心から満足している。表彰台フィニッシュが決して簡単ではない状況だったので、余計に嬉しい。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。マシンの動きも良く、クリニカ・モビーレの医療チームも週末を通して僕を助けてくれた。

GP15は本当に素晴らしいマシンだ。僕自身も、レースをうまくマネージメントすることができたと思う。スタートでは、ホルヘ(ロレンソ@ヤマハ)をマークしようと思っていた。ペースは僕より良いというわけではなかったが、リスクを最小限に抑えてうまくレースをコントロールしていた。その後、少しプッシュしすぎていると感じたので、自分のペースをキープすることに集中し、中盤近くから疲労が出てきた(負傷した)肩を労ることにした。今回のリザルトはチームワークの賜物なので皆に感謝したい。みんなで力を合わせたからこそ、今日の結果がある」

また、ドゥカティ・モーター・ホールディングのCEO クラウディオ・ドメニカーリは、以下のようにコメントしています。
「素晴らしいイタリアGPだった。グランドスタンドはもちろん、ムジェロ・サーキットのあらゆるセクションに大勢のファンが集まってくれた。モーターサイクル・レースが活力と情熱に溢れていることの現れに他ならない。コースレコードとともにポールポジションを獲得し、レースでも2位でチェッカーを受けた。ドゥカティ・デスモセディッチGP15の戦闘力が証明されるとともに、アンドレア・イアンノーネのスピードとレースマネージメント能力が実証されたと言える。

アンドレア・ドヴィツィオーゾにはメカニカルトラブルが発生して、リタイアせざるを得なかったのは残念でならない。今週末の彼のパフォーマンスとスピードから判断すると、トラブルがなかったら彼には大きなチャンスがあったに違いない。ミケーレ・ピッロのレースも、満足すべき内容だった。今季初のレースで予選6位、決勝では8位と存在感を発揮した。ジジ(ルイジ)・ダッリーニャとドゥカティコルセの面々に感謝したい。素晴らしいコミットメントと決意で夢を実現しようと努力してくれている」

さて、ロレンスでも開幕当初から注目していますが、ドゥカティの夢はいつ実現するのでしょうか?
これまでレースを見ている限りは、それはいつ訪れても不思議ではないのですが・・・