こんにちは。今日もさっそく参りましょう!

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レプリカ

「レプリカ」は「レーサーレプリカ」のことですが、一般的な「レプリカ」とは本物の似せた模造品のようなものですよね。「レーサーレプリカ」もモデルのようなものなのでしょうか?
それとももしかして、もしかすると!実際に運転できたりできるのでしょうか!???
「レプリカ」について聞いちゃいましょう!おしえて、ロレンス編集長〜!

正しいお答え: from ロレンス編集長

はい、お答えします。

「レーサーレプリカ」とは、広い意味ではレース専用のマシンを模した、公道用市販バイクということになるでしょう。ただ、現代の公道用スーパースポーツは、MotoGPで開発されたテクノロジーをフィードバックされているとはいえ、そのスタイリングも含めて、MotoGPマシンを模している(レプリカ)とは言えないくらい高性能になっています。

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レーサーレプリカの先駆けとなったスズキRG250ガンマ

レーサーレプリカという言葉を生んだのは、1983年に発売されたスズキRG250ガンマです。1980年代は空前のバイクブームが巻き起こりました。それと共に世界グランプリや鈴鹿8時間耐久レースが人気を呼び、1982年に世界グランプリで勝者となった、フランコ・ウンチーニが駆ったスズキRG500ガンマを“模して”、ガンマのネーミングを与えられたRG250ガンマの登場は、衝撃的なできごととなったのです。

スポーツバイクの概念を変えることになるレーサーレプリカ

それまではレーシングマシンのようなスタイリングをした、市販バイクはほぼなかったと言っていいでしょう。ですので、スズキRG250ガンマは初めてだらけでした。国産市販バイクとしては初のフルカウリング、角断面のアルミフレーム、低いセパレートハンドル、サイレンサーが別体となったチャンバーに、シングルシート風に変更できるシートカウルなどなど。さらにタコメーターは3000rpm以下では動かないという、かなり思い切ったものでした。このレーシングマシンを“模した”ガンマは、その走りも当時では過激なもので、これまでのスポーツバイクのイメージを、大きく変えることになるのです。

レーサーレプリカが時代の主流となってゆく

ガンマ以後、他の国内メーカーも競うようにしてレーサーレプリカを発売します。この流れは、しだいにより本物のレーサーに近づくように進化してゆくこととなります。2ストローク250ccから始まったレーサーレプリカは、鈴鹿8時間耐久レースに出場する、4ストロークの耐久レーサーを模して400ccや750ccでも発売され、さらには模するモデルがない、50ccのレーサーレプリカも登場するにいたります。

レプリカはオンロード性能を追求しスーパースポーツへ進化する

このレーサーレプリカブームは、バイクブームの沈静化とともにしだいに、ネイキッドバイクなどへと流行が移ってゆきますが、オンロードを速く走ることを追求した、レーシングマシンを模したスタイルは、当然のことながらオンロードバイクの性能向上では理にかなったものであり、各社のフラッグシップとしてモデルチェンジを繰り返してゆきます。これが、しだいにレーサーを模するのではなく、オンロード性能をより追求してゆくことで、現代のスーパースポーツへとつながってゆくのです。