以前投稿したモンキー4気筒の記事は楽しんでいただけたでしょうか? 実はモンキー125cc4気筒の製作者であるディーター・ハルトマン-ヴィルトヴァインさん、このほかにもスゴいモーターサイクルを作っているのです。

一見ですと、何の変哲もないドゥカティ900SSと思ってしまいますが・・・。

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なんと! おなじみのドゥカティVツインではなく、ドゥカティV8です。「エレノア868cc」と記されてるところに注目。

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ディーターさんのパテントエンジン

モンキー125cc4気筒の記事をシェアした私のFacebookタイムラインのコメント欄にて、読者のみなさんと「アレはどういう構造なんだろう?」というやりとりをしたのですが、実は製作者のディーターさんはエンジン構造のとある特許を取得しており、あのモンキー4気筒にもそのパテントを使っているのです。

4気筒"ディーター・エンジン"の図面。モンキー125cc4気筒はOHCですが、こちらはOHVの同弁系です。

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こちらはエレノア8気筒の構造です。クランクシャフトにつながるY字コンロッド、そしてふたつのロッカーアーム状のパーツがディーターさんのパテントの重要ポイントです。

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Funktion des Pleuel-Systems

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クランクシャフトに連結された2本のコンロッドで、どのように8つのピストンを動かしているのかは、こちらのムービーをご参照ください。なるほどなぁ〜と感心してしまいます。エレノアというネーミングは、もしかしたら映画「60セカンズ」に登場したシェルビーGT500のニックネームから拝借したのかもしれませんね。

映画「60セカンズ」のシェルビーGT500 "エレノア"。もちろん? エンジンはV8です。

車椅子の上の人物が、製作者のディーター・ハルトマン-ヴィルトヴァインさんです。

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果たしてエレノアはどのようなサウンドで走るのでしょう? まだ完成したところを発見できていないので(スミマセン)、まだプロジェクトは進行中なのかも・・・? もちろん続報はロレンスでレポートさせていただきますので、よろしくお願いします。