「いつまでも健康で、長生きしたい」

奄美大島にこだわる新米ライター、有村です。

老若男女を問わず、誰もが一度は考えたことのあるテーマですよね。良質な睡眠、適度な運動、健康的な食事など、気をつけたいことはたくさんありますが、特に食べ物に関しては、みなさん関心が高いと思います。

実は日本には健康や長寿で知られる地域が数多くあり、その中の一つ、奄美大島では島民の誰もが愛し、古くから食べ続けているある郷土料理があります。長寿な人たちが、昔から好んで食べている食事であれば、そのご利益は十分に期待できそうです。そう思いませんか?

奄美大島には、今でも豊かな自然や伝統的な文化が数多く残っていますが、その長い歴史が育んだ、美味しくヘルシーな島料理とはいったいどのようなものでしょうか。ぜひみなさんにご紹介したいと思います。

奄美の郷土料理といえば?

鶏飯

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奄美大島の伝統料理。それは 「鶏飯〜けいはん〜」 です。

上記の写真のように、ほぐした鶏肉や細長く刻んだ卵焼きなどをご飯に乗せて、鶏からとったスープをかけて食べる料理です。奄美大島の人全員に、奄美大島の伝統料理といえばなに?と質問をしたとしても、おそらく全員が「鶏飯である」と答えることでしょう。それほど代表的な料理です。
そして近年では、奄美大島を訪れる観光客にも人気は波及し「一度食べたら忘れられないほど美味しい」という、鶏飯ファンが出来るほどの人気ぶりだそうです。

鶏飯(けいはん)とは、鹿児島県奄美群島で作られる郷土料理。日本各地に郷土料理として存在する「とりめし」と同字異音であるため混同されやすい。「とりめし」が丼物や炊き込みご飯の形式に近いのに対し、当料理は茶漬けに近い食べ物である。

鶏飯は美味しい料理であると同時に、健康的な料理です。
その秘密を以下にご紹介します。

秘密 その1: 手の込んだ鶏がらスープ

何と言っても、美味しさの決め手はこだわりのスープです。このスープは、地鶏を丸ごと一羽鍋に入れ、骨が柔らかくなるまで、ぐつぐつ煮込んで作られます。
地鶏から旨み成分がたっぷりでるため、味付けはシンプルに塩と醤油のみ。白ごはんの上に、椎茸、鶏肉、錦糸卵、薬味(のり、みかんの皮、パパイヤ漬けなど)をのせて、この熱々の鶏がらスープをかけて食べます。このスープの味が、鶏飯の味を左右すると言われるほど大事なので、お店によっては鶏の仕入れからこだわるのだとか…。

秘密 その2: 栄養価の高い食材

・良質の卵から採れる「必須アミノ酸」
食事からしか摂取できず、不足しがちだと言われる8種類の「必須アミノ酸」。実は卵にはこの全てが含まれているのです。免疫力を高めてくれるので、風邪の予防にも◎そして、女性には嬉しい美容効果もあるんです!

・低脂質で高タンパクの鶏肉
牛や豚に比べ、脂が少なく、淡白ですが、高タンパクで消化も良く胃腸に優しいので、夏バテや風邪などで体力が落ちているときにオススメ。

・ねぎ
便秘解消にも効く、食物繊維が豊富です。

・椎茸
コレステロールを下げたり、ウイルス予防にもなる優秀食材ですね。

秘密 その3:おもてなしの心

今から約400年前、奄美大島が島津藩の支配下にあった時、役人をもてなすために作られた料理。それが鶏飯であると言われています。

当時は、食料が十分になく、貧困状態にあった島民でしたが、‘‘お客様をもてなしたい”、という強い思いから、飼っていた鶏を絞めて作られた一品だそうです。だから今でも、お客様をもてなすための料理という認識があり、何時間も仕込みに時間をかけ、作られます。こうして、手間ひまかけて作られた鶏飯からは、島民の温かさが感じられます。
これも、食べた人の心を掴む大事なポイントかもしれませんね。

実は、現在の天皇皇后両陛下(当時は皇太子殿下・妃殿下)も、ご来島した際にこの鶏飯を食し、あまりの美味しさに感動なされて、お代わりをされたと言われています。
その美味しさに加えて、高い栄養価!まさに、心もカラダも幸せになれる料理です。これなら健康維持にも長寿にも貢献してくれる、そんな一品ですね。