イギー・アゼリア
オーストラリアの田舎町。14歳でラッパーのキャリアを築こうとしたイギーは高校を退学し、たった一人でアメリカに飛び立った。24歳にして黒人優位であるHIPHOP界の成功者となった「イギー・アゼリア」。アメリカ出身ではない異例の白人女性ラッパーなのである。
ビルボード・シングル・チャートでは1,2位を独占させた実績もあり、ビートルズ以来の快挙を果たし、見事アメリカンドリームを実現させた。アリアナ・グランテやジェニファーロペスとコラボした曲は大ヒットし、今年にはブリトニースピアーズともコラボすることも明らかになっている。
歌手業だけではない。ファッション界からも注目
最初のミックステープのタイトルにもあるように、「イノグランス(無知)」と「アート(芸術)」を融合させるのがイギー流である。
綺麗なブロンドに真っ赤な唇でPOPな雰囲気。HIPHOPのギャングなイメージとのギャップが彼女の人気のひとつでもあろう。指や腕に入った全部で5つのタトゥーには「New」「Classic」とアルバムのタイトルのワードや、自分の人生の教訓のような「Trust Your Struggle(自分のいままでの苦悩を信じて進め)」といったメッセージが彫られている。やることも大胆で、なにより実にファッショナブルだ。
また身長178cmで抜群なスタイルということもあり「VOGUE」や「ハーパーズ・バザー」などのファッション界からも注目されている。昨年11月にはforever21のイメージモデルも行い、リーバイスの広告キャンペーンの顔として抜粋されたり、ラップ業だけでなくモデル業も引っ張りだこだ。
音楽界でも特にバトルが多いと言われるHIPHOP界。大物アーティスト、ニッキーミナージュ、スヌープドック、ラップの神エミネムにはかなり批判を浴びている彼女。批判する人々に反発する思いを、彼女は「ラップにして批判に耐える」とtwitterで訴えている。
まだまだ勢い有り余る若さゆえのそのパワフルさを今後の見届けていきたい注目アーティストだ。