デウス・エクス・マキナ主催の「BIKE BUILD OFF 2015」で、見事に第一回の栄えあるタイトルを受賞した、カスタムマシンTOP5のディテールを見ていこう。まずは来場者の投票によるPeople's Choiceを受賞した、エントリーナンバー72・木下 敏之さんのHonda Spacy 50。
1982年にホンダから発売されたSpacy 50は、日本初の4サイクルエンジンを搭載したスクーターで、乗用車感覚の高級スクーターとして未来的なデザインも相まり異彩を放つ存在だった。このカスタムスクーターがPeople's Choiceとして圧倒的な支持を受けたのは、若い世代にはこの直線的なデザインが新鮮に映ったこともさることながら、インパネに任天堂のゲームウオッチを埋め込むというアイデアによるところが大きいだろう。そしてトップ画像を今一度ご覧いただきたい。サイドパネルのロゴにもスペースインベーダーがさりげなく描かれていて、遊び心が満載の、レトロな未来の乗り物という仕上がりが人気を集めることになった。また、最低地上高が5cmにも満たないのではないかという、低い車体がちょっと宙に浮いているように感じるのも、スペースビークル感を演出しているようだ。