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1960年代のロードレース世界選手権で大活躍し「マイク・ザ・バイク」と呼ばれた天才ライダー、マイク・ヘイルウッド。1978年のマン島TTレースで赤と緑に塗りわけられた、ドゥカティを駆って優勝した伝説的なレースを記念して、彼の名を冠して発売されたドゥカティ・マイク・ヘイルウッド・レプリカは、いまも色あせることなくクラシックバイクファンの間で人気の車種となっています。

これまでもマイク・ヘイルウッドをイメージしたカスタムドゥカティは数々ありましたが、このカスタムは現代のドゥカティを使ってコンプリートされ、まるでドゥカティから発売された新しいマイク・ヘイルウッド・レプリカであるかのような完成度です。

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このカスタムレーサーはオランダのFerry van den Boomさんの手により、モジュラー方式とも言えるユニークな方法で車体が構成されています。フューエルインジェクションの900SSのエンジンを、ツーリングモデルのST4のフレームに搭載。足回りはモンスターS4のショーワ製フロントフォークとモンスターS2Rのスイングアームで、998のマルケジーニ製ホイールを支えています。シャープさが増している900SS風のカウルはオリジナルですが、カウルから流れるように連なるガソリンタンクは999のものです。

製作したvan den Boomさんはこのカスタムに対して、マイク・ヘイルウッドのレプリカを作るのが目的ではなかったとおっしゃっているようですが、この赤と緑に塗りわけられたカラーリングはやはりドゥカティ好きには特別なものがありますね。近年のカフェカスタムではクラシックなスタイルが多く見られますが、このカスタムのように「最新」をセンスよくコンプリートしたカフェレーサーもやはりいいものです。