日本ではまったく馴染みがないですが、欧州を中心に根強い人気を誇るモータースポーツが、サイドカークロス=サイドカーのモトクロスです。ライダーとパッセンジャーが協力し合い、サイドカーでオフロードを飛んだり跳ねたり・・・。当然サイドカーはソロに比べて大きいので、その様は迫力があります。

頭上を飛ぶサイドカー。こんな位置から見上げたら・・・コワイです(笑)

www.mxcircuit.fr

1930年代から欧州でスタート

正確な歴史は申し訳ありませんがわかりません・・・ただ1930年代からサイドカーのモトクロスは行われていたみたいです。世界選手権がスタートしたのは1980年からですが、1971年には欧州選手権がはじまっていました。

1970年代に活躍した、ノートン-WASP。当時からフロントサスペンションは、剛性に優れるリーディングリンク式が主流でした

c2.staticflickr.com

排気量は2ストロークが350〜750cc、4ストロークが1000ccまで。1990年代半ばまではカワサキKX500やホンダCR500などのエンジンが人気でしたが、以降はZabelやMTHなど、サイドカークロス用の2ストローク650〜750ccが主流になりました。

Zabel製2ストローク750cc単気筒

www.motomag.com

車体はEML、VMCなどのコンストラクターが製作したサイドカークロス専用設計で、近年はWSP製車体が5年連続でタイトルを獲得しています。ソロのモトクロスはアルミフレームが流行ってますが、サイドカークロスはスチールチューブラーが依然主流のようです。

ハスクバーナ4ストロークを搭載するWSP。フレームワークに注目

www.wspsidecar.nl

日本では残念ながらサイドカークロスを見ることができませんので、YouTubeで楽しむことにしましょう(笑)。こちらは2014年度のヨーロピアン・ネイションズ(国別対抗戦)のムービーです。ちなみにアメリカやオーストラリアでもサイドカークロスは行われますが、その規模は欧州にくらべるとかなり小さいです。

Sidecarcross of European Nations 2014, Markelo, The Netherlands

youtu.be