その⑦からようやく国内メーカーのご紹介となりました(汗)アドベンチャーはヨーロッパを中心とした、ロングディスタンスのツーリングシーンから人気が高まってきた背景もあり、やはり欧州メーカーに較べて日本のメーカーがちょっと出遅れている感は否めないかもしれません。
第1回パリ・ダカールラリーを制したヤマハのアドベンチャー
そんな国内メーカーの中でもヤマハは、かのパリ・ダカールラリーの第1回と第2回の大会で栄えある総合優勝を飾ったこともあり、このジャンルには早くから取り組んできたメーカーです。オフロード系のアドベンチャーとして、ヤマハはテネレシリーズを長くリリースしてきましたが、同社の戦略的なモデルであるMT-09にアドベンチャータイプの「MT-09 TRACER」をラインナップしています。
コストパフォーマンスに優れたスポーツアドベンチャー
これはメーカーオプションを装備したバージョンですが、定評のあるMT-09の水冷3気筒エンジンを搭載した「MT-09 TRACER」は、スポーツアドベンチャーに求められる必要十分な要素を満たしている最も手堅いモデルと言えるかもしれません。その気になれば欧州のスーパーアドベンチャー勢を凌ぐパフォーマンスも有しているトレーサーは、この日に公開されたヤマハのMT-09シリーズのプロモーションアニメ「Master of Torque Season 2」で主人公が乗るマシンにも採用されていることからも、ヤマハの思い入れが伝わってくるようです。
● Season 2 - Master of Torque - Yamaha Motor Original Video Animation
ヤマハからはぜひR1をイメージしたスーパーアドベンチャーを登場させたいただきたいものですが、これは今後のスーパーアドベンチャーの盛り上がりに掛かっているのかもしれませんね。