ドゥカティからはやはり話題のスクランブラーでしょう。実車は想像以上にコンパクトで装飾性を排したシンプルな構成がかえって新鮮です。今年のモーターサイクルショーは世界的なカスタムブームの流れを受けているのか、メーカーカスタムの提案も多く見受けられましたが、マシンのみではなくバイクを含めたライフスタイルも合わせて提案したいという、このスクランブラーもドゥカティによるカスタムシーンへのひとつの回答なのではないでしょうか。

ハンドル周りはメーター1つのみというこれ以上はないほどのシンプルさです。

1970年代のダートトラックレーサーを思わせるティアドロップ型のタンクから、短く切り詰められたシートとテール周りへの流れ。小気味よく跳ね上がったショートマフラー。それぞれの造りを見てゆくと、どこをとってもカスタムの基本的なフォーマットを踏襲しているように感じられます。これはゴツいライディングウエアを脱ぎ捨てて、ファッションにもこだわってオシャレに乗りたいですね。