バイク好きのみなさまこんにちは。
さっそく今日も新しいバイク用語勉強していきましょう!今日の教えてワードはこちら。
ドラッグ
ド、ドド、ドラッグ??インパクト強すぎて一瞬動揺してしまいましたが、これもどうやら「ドラッグレース」というレースの名前のようです。
ドラッグレーサーとはどんな人たちなのか気になったので、ちょこっと調べてみたのですが…
ちょっと待って!!なんですかこの乗り方は!!!
ほぼ寝ちゃっているじゃありませんか!!
この体制はバイクを運転するというか、もはや完全にバイクが主導権握って見えるのは気のせいでしょうか?こんな格好で本当にハンドル動かしたりしちゃって良いのですか?
これで車道走っていたら完全にふざけていると思われて怒られますよ、おにいさん。。。
ドラッグレーサー…恐るべしです…。いろいろ謎が多いですが、「ドラッグレース」とは一体どんなレースのことなのでしょう?
教えて、ロレンス編集長〜♡
はい、お答えします。
「ドラッグレース」はアメリカが発祥のクルマやバイクのレースの一種です。ドラッグレースはモータースポーツの中でも最も単純なレースかもしれません。そのルールは1/4マイル(約402m)の直線路に2台のバイク(またはクルマ)が並んで、ヨーイドンでスタートしてどちらが早くゴールラインを通り過ぎられるかを競うだけなのです。0〜400mのスピードを競うことから、日本ではよく「ゼロヨン」と呼ばれていました。
ドラッグレースは直線を走るだけという単純さから、乱暴な言い方をするとまっすぐ走ることができれば、どんなバイクでも競うことができるので、出場車両のレギュレーションが細かくわかれていることも多く、普通にツーリングなどで使っている公道用のバイクから、ドラッグレース専用のマシンまで様々です。
アキちゃんが驚いているのはその中でも最速クラスの「トップフューエル」と呼ばれるマシンです。このクラスはスタートして400m先のゴールラインを通過するのになんと6秒もかかりません。ゴールラインでの速度は時速400km/h近くに達します。どれくらい速いか想像がつくでしょうか。
またこのドラッグレース専用のマシンは、曲がることを全く想定していないので、ご覧のようにリアタイヤは専用の超極太タイヤですし、直進性を高めるため前輪と後輪の間までの長さ(ホイールベース)もこれ以上伸ばせないってくらい長くなっています。なのでバイクとしてまたがって操作するには限界ってスタイルで乗ることになっちゃってますね。
さらに驚きなのはこのクラスになるとエンジンはどんなに改造してもよく、燃料はガソリンではなくニトロメタンという特殊なものだし、エンジンを2つ並べて載せたものや、さらに3つ並べたマシンすら存在します。直線を速く走ることができるのなら手段を選ばないっていうことなのでしょうね。なんて男前な発想なのでしょうか。
ちなみにこの「ドラッグ」、もちろんキレッキレの危険なレースではありますが、そっちのお薬を意味するドラッグ「Drug」ではなく、こちらは「Drag」で「〜を引っ張る」という意味です。ドラッグレースの語源は定かではありませんが、軍用の戦闘機などの機体の後方には「ドラッグシュート」という小型パラシュートが装備されて、滑走路で停止する際にこのパラシュートを使う機種があります。クルマのドラッグレースでは、ゴール後にこのドラッグシュートのような小型パラシュートで減速することが多いことから、ドラッグレースと呼ばれるようになったのかもしれません。
バイクのドラッグレースならロレンスのこちらの記事がオススメですよ。スパイダーマンのレーシングスーツでカッ飛ぶ姿がシビれること請け合いです。